テーマ:短編集

『ピーナツバター作戦』 ストリッパーに愛を捧げる

SF(短編集)『ピーナツバター作戦』ロバート・F・ヤング著 桐山芳男編 青心社 2006年12月10日初版発行 2019年6月13日(木)読了 (注意!)ネタバレあり 短編集。短編全5編収録。 「星に願いを」 軍事独裁政権下の世界。徴兵制が引かれ、徴兵対象は16歳以上の身体健全な市民であり、学校や大学はすべて廃止さ…
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スタニスワフ・レムを読む2 『宇宙飛行士ピルクス物語』 翼よ、あれがパリの灯だ!

SF(短編集)『宇宙飛行士ピルクス物語 上・下巻』1971年 ポーランド スタニスワフ・レム著 ハヤカワ文庫 2008年9月15日発行 2018年1月1日(月)読了 (注意!)ネタバレあり 宇宙飛行士ピルクスなる人物を主人公にした連作短編集。上下巻合わせて短編10編収録。内容的には、所謂ハードSFでリアル指向な感じ。宇宙飛…
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岬兄悟を読む2『半身一体』

小説(短編集)『半身一体』岬兄悟著 ハヤカワ文庫JA 1992年1月31日発行 2017年10月28日(土)読了 (注意!)ネタバレあり 短編集。短編9編収録。 ショート・ショート集『感情伝染』(ハヤカワ文庫JA)が、面白かったので、もう一冊、岬兄悟の短編集を読んでみた。『感情伝染』の作品は、「ホラーハウス」という怪奇少…
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ハーラン・エリスン『死の鳥』 鞭打たれた者たちの声なき絶叫

小説(短編集)『死の鳥』ハーラン・エリスン著 伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫SF 2016年8月15日発行 2016年9月17日(土)読了 (注意!)ネタバレあり。 日本で独自に編集された短編集。待望の、と言いたいところだが、些か待たされすぎてどうもいまひとつ気合が入らない。短編全10編。確かにハーラン・エリスンにしか書けないユ…
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『シャーリイ・ジャクスン短編集 なんでもない一日』 善意と悪意のゲーム

小説(短編集)『シャーリイ・ジャクスン短編集 なんでもない一日 』シャーリイ・ジャクスン著 市田泉訳 創元推理文庫 2015年10月30日初版 2016年8月16日(火)読了 (注意)ネタバレあり。 短編集。短編小説23編とエッセイ5編収録。どれも面白く読むが、残念ながら名作「くじ」程のインパクトがあるものはない。どうして…
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ブッツァーティを読む1 『神を見た犬』 ふしぎなポケット

小説(短編集)『神を見た犬』ディーノ・ブッツァーティ著 関口英子訳 光文社古典新訳文庫 2007年4月20日初版第1刷発行 2015年3月28日(土)読了 (注意!)ネタバレあり。 イタリアの作家ディーノ・ブッツァーティの短編集。22編収録。正直言って玉石混交。というか、結構宗教絡みの話が多く、それらの作品の面白さが今一つ…
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エドガー・アラン・ポーを読む1 『大渦巻への落下・灯台』

小説(短編集)『大渦巻への落下・灯台 ポー短編集Ⅲ SF&ファンタジー編』エドガー・アラン・ポー著 巽孝之訳 新潮文庫 2015年3月1日発行 2015年3月7日(土)読了 (注意)ネタバレあります、御用心。 「大渦巻への落下」1841年 子供のころから何度となく読んだ作品。久々に読む。子供向きにリライトされたのではない…
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フィリップ・K・ディックを読む1『まだ人間じゃない』

SF(短編集)『まだ人間じゃない』フィリップ・K・ディック著 浅倉久志・他訳 ハヤカワ文庫 2015年2月16日(月)読了 (注意!)ネタバレあり。 短編集。短編8編収録。以下、簡単に感想文。 「フヌールとの戦い」1969年 巻末のディック自身による作品メモに「ここでふたたびわれわれは侵略を受ける。しかも、屈辱的な…
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『世界の中心で愛を叫んだけもの』 少年は犬を愛するものさ

SF(短編集)『世界の中心で愛を叫んだけもの』ハーラン・エリスン著 浅倉久志、伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫 2015年1月30日(金)読了 (注意)ネタバレあり 短編集。15編収録。玉石混交。どこが面白いのかサッパリの作品も多い。思ったよりもつまらない作品が多い。けれどいくつかはとんでもなく面白い作品もあるのでそれで相殺といっ…
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『幸福の持参者』 訓練された人情

短編集(アンソロジー)『幸福の持参者』 (続き) (注意)ネタバレあり 「機関車に巣喰う」(1930年・昭和5年)龍胆寺 雄(りゅうたんじ ゆう) 私小説やプロレタリア文学が目立つに日本文学にあってこんなユニークな小説があったのか、と思わせる傑作。廃棄された機関車に住む少年と少女のカップルを実に感覚的に描いている。話の展…
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『日本文学100年の名作 第2巻幸福の持参者』 関東大震災のあとで起きたこと

短編集(アンソロジー)『日本文学100年の名作 第2巻1924-1933 幸福の持参者』池内紀・川本三郎・松田哲夫編 新潮文庫 2014年10月1日発行 2015年1月2日(金)読了 (注意!)ネタバレあり アンソロジー、15編収録。 「島守」(1924年・大正13年)中勘助 都会に嫌気がさし、辺鄙な土地に移り住ん…
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『日本文学100年の名作 第1巻夢見る部屋』 象使いの妙な話

短編集(アンソロジー)『日本文学100年の名作 第1巻夢見る部屋』 (注意!)ネタバレあり。 (続き) 「ある職工の手記」(1919年・大正8年)宮地嘉六(みやちかろく) 実父や継母と折り合いが悪いために家出した13歳の私は、佐世保で職工になる夢を持っていた。そして知人の家に厄介になった私は念願の職工への道を歩むのであっ…
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『日本文学100年の名作 第1巻 夢見る部屋』 阿片中毒者の小さな王国

短編集(アンソロジー)『日本文学100年の名作 第1巻1914-1923 夢見る部屋』池内紀(おさむ) 川本三郎 松田哲夫編 新潮文庫 2014年9月1日発行 2015年1月1日(木)読了 (注意!)ネタバレあります。 新潮文庫100年記念出版 数々の名作を読んできた編者が選び抜いた100年の名作を全10巻で、 中短編…
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『女嫌いのための小品集』 天下公認の娼婦、またの名は主婦

短編集『女嫌いのための小品集』1975年 パトリシア・ハイスミス著 宮脇孝雄訳 河出文庫 1993年1月7日初版発行 2014年12月12日(金)読了 (注意)ネタバレあり 17編収録のショート・ショート集。 「嫌な女」の話ばかりを集めた極めて毒のある本である。これでもかと、嫌な女に付き合わされる羽目になる。うんざりする…
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『黒猫/モルグ街の殺人』 理性と狂気の狭間で

小説(短編集)『黒猫/モルグ街の殺人』1839年~1846年 アメリカ エドガー・アラン・ポー著 小川高義訳 光文社古典新訳文庫 2006年10月20日初版第1刷発行 2009年8月15日第3刷発行 2014年11月2日(日)購入 2014年11月3日(月)読了 (注意)ネタバレあり。 短編集。短編8編収録(内、1編はエッ…
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『予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖』 吸血鬼・夢魔・牧神

小説(短編集)『予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖』1939年~1969年 アメリカ ロバート・ブロック著 井上雅彦編 植草昌実他訳 扶桑社ミステリー文庫 2014年6月10日第1刷 2014年10月3日(金)読了 日本で編集された短編集。12編収録。帯に依れば、「オール本邦初訳&初収録作!」だそうだ。 多作だったロバート・ブロ…
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『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』 完璧なメイド

小説(短編集)『マウントドレイゴ卿/パーティの前に』1923年~1947年 イギリス サマセット・モーム著 木村政則訳 光文社古典新訳文庫 2011年4月20日初版第1刷発行 2014年9月30日(火)読了 短編集。6編収録。収録作品「ジェイン」「マウントドレイゴ卿」「パーティの前に」「幸せな二人」「雨」「掘り出しもの」 …
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『10ドルだって大金だ』 誰も教えてくれない

小説(短編集)『10ドルだって大金だ』ジャック・リッチー著 藤村裕美 他 訳 河出書房新社 2006年10月20日初版発行 2014年6月7日(土)読了 ジャック・リッチーはいわば忘れられた作家だったが、日本において短編集が編まれてから再評価されたようである。正直言ってぼくも彼の作品は読んだ記憶がなかった。で、試しに買って読んで…
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「不思議のひと触れ」 どんな孤独にもおわりがある

小説(短編集)「不思議のひと触れ」アメリカ シオドア・スタージョン著 大森望編 大森望・白石朗訳 河出書房新社 奇想コレクション 2003年12月30日初版発行 2004年2月28日2刷発行 2014年2月9日(日)読了 短編集。全10編収録。残念ながらどれもこれも面白いとはいかない。面白いのはこのうちの半分くらいか。ま、それで…
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「奇才ヘンリー・シュガーの物語」 カメを助けた少年はその後どうなったか?

小説(短編集)「奇才ヘンリー・シュガーの物語」1977年 イギリス ロアルド・ダール著 柳瀬尚紀訳 山本容子絵 評論社 ロアルド・ダールコレクション7  2014年1月25日(土)読了 短編集。短編小説6編とエッセイ2編収録。児童書の体裁ではあるけれど大人が読んでも十分面白い。というか、子どもにはいささか教育上よろしくない作品も…
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「輝く断片」 ノイズを止める

小説(短編集)「輝く断片」アメリカ シオドア・スタージョン著 大森望編 河出書房新社 奇想コレクション 2005年6月30日初版発行 2014年2月2日(日)読了 日本オリジナル編集の短編集。8編収録。帯に「シオドア・スタージョン ミステリ名作選」とあるが、実際に読んでみると所謂狭義のミステリの藩中から外れた作品が目立つ。他の作…
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「ヨットクラブ」

小説(短編集)「ヨットクラブ」TIME OUT(1968年) アメリカ デイヴィッド・イーリイ著 白須清美訳 晶文社 2003年10月30日初版 2012年12月31日(月)読了 短編集。全15編収録。 帯には、「異色作家短篇集」と書かれてある。早川書房の往年のシリーズを念頭に入れてのものだが、確かにこの本を読んでみると「異色…
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「白河夜船」 死んだ人、生き残った人

小説(短編集)「白河夜船」1989年 吉本ばなな著 ベネッセ 1989年7月15日第1刷発行 1996年8月15日第18刷発行 2012年11月6日(火)読了 この前、23歳の若い女性と話していたら小説の話題になった。ぼくがその女性にどの作家が好き?と尋ねたら、「吉本ばなな」という答えが返ってきた。そのあと、別の機会に別の場所で…
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「谷崎潤一郎フェティシズム小説集」 きれいなものと穢(きたな)いもの

小説(短編集)「谷崎潤一郎フェティシズム小説集」1910年~1925年 谷崎潤一郎著 集英社文庫 2012年9月25日第1刷 2012年10月24日(水)読了 集英社文庫からは2年前の9月に「谷崎潤一郎マゾヒズム小説集」が刊行されている。私も買い求めて読み、感想をこのブログに載せたことがある。で、今回は二年ぶりに「谷崎潤一郎フェ…
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「いかしたバンドのいる街で ナイトメアズ&ドリームスケープスⅠ」

小説(短編集)「いかしたバンドのいる街で ナイトメア&ドリームスケープス」NIGHTMARES&DREAMSCAPES 1994年 アメリカ スティーヴン・キング著 永井淳他訳 文藝春秋 2000年2月10日第1刷  2012年8月26日(日)読了 スティーヴン・キングの短編集「ナイトメア&ドリームスケープス」の前半部分を本にし…
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「リアル・スティール」 大義のために 

小説(短編集)「リアル・スティール」STEEL AND OTHER STORIES 2011年 アメリカ リチャード・マシスン著 小田麻紀訳 2011年11月25日初版発行 2012年1月1日(日)読了 ハヤカワ文庫から出た「リアル・スティール」は同名映画の公開に合わせて日本で独自に編集したものだが、こちらの角川文庫版は、アメリ…
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「リアル・スティール」 おま★★が禁じられた社会

小説(短編集)「リアル・スティール」2011年 リチャード・マシスン著 尾之上浩司編 伊藤典夫・尾之上浩司訳 ハヤカワ文庫NV 2011年10月15日発行 2012年1月1日(日)読了 映画「リアル・スティール」が公開されるのを機にその原作短編を含む全10編の短編集を日本で独自に編集したのがこの文庫である。編者は、近年のリチャー…
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「少年の日の思い出 ヘッセ青春小説集」 美しい別れ

小説(短編集)「少年の日の思い出 ヘッセ青春小説集」ドイツ ヘルマン・ヘッセ著 岡田朝雄訳 草思社 2010年12月28日第1刷発行 2011年5月3日(火)読了 短編集。全4編収録。 いかにもヘルマン・ヘッセらしいノスタルジックでセンチメンタルな作品が並ぶ。ヘッセのそういうところに反発を覚えたことも昔はあったが、53歳になっ…
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「美食倶楽部 谷崎潤一郎 大正作品集」 30人の由良子

小説(短編集)「美食倶楽部 谷崎潤一郎 大正作品集」1989年 種村季弘編 ちくま文庫 1989年7月25日第1刷発行 2006年10月15日第5刷発行 2011年4月17日(日)読了 やっぱり谷崎潤一郎は面白い。この短編集はタイトル通り、大正時代に発表された作品を収めたもので編者の種村季弘のセレクトの良さが光る。一つとして駄作…
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「谷崎潤一郎マゾヒズム小説集」 温かい軽蔑の心

小説(短編集)「谷崎潤一郎マゾヒズム小説集」1910年~1927年 日本 谷崎潤一郎著 集英社文庫 2010年9月25日第1刷 2011年4月3日(日)読了 短編6編収録。 「少年」(明治44年・1911年) 今からちょうど100年前に書かれた作品。10歳から13歳くらいの少年少女の話。子どもらしいいじめや悪ふざけが段々…
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