小説(児童文学)『思い出のマーニー』 第2章 だれがいけなかったの?

小説(児童文学)『思い出のマーニー』1967年 イギリス ジョーン・G・ロビンソン著 高見浩訳 新潮文庫 (注意)以下の文章において小説およびアニメの『思い出のマーニー』のネタバレしています。 アンナももともとの名前は、マリアンナ出会ったことが明かされる。マリアン(マーニー)とマリアンナ。祖母の名前を受け継いだわけだ。そして…
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小説(児童文学)『思い出のマーニー』 第1章 私は外側にいる

小説(児童文学)『思い出のマーニー』1967年 イギリス ジョーン・G・ロビンソン著 高見浩訳 新潮文庫 (注意)小説『思い出のマーニー』とアニメ版のネタバレあり。 アンナは、孤児。養父母に育てられている。 アンナは、自分が〝外側〟の人間である、と思っている。だから〝内側〟の人間のようにパーティに参加したり、親友と仲良くし…
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アニメ『思い出のマーニー』 すごい秘密教えてあげる

映画(アニメ)『思い出のマーニー』2014年 日本 米林宏昌(よねばやしひろまさ)監督 MOVIX亀有にて鑑賞 8月2日(土)午前8時45分の回 座席D-13 入場料1400円(前売り券) (注意)ネタバレあり。 現段階で原作未読。あくまで映画だけの感想。 スタジオジブリの最新作ということでどうしても宮崎駿の作品と比較し…
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『マレフィセント』 女尊男卑の王国、マゾヒストの究極の夢

映画『マレフィセント』2014年 アメリカ (注意)ネタバレあり。 この『マレフィセント』と『アナと雪の女王』はプロットもよく似ているが、何といっても、「真実の愛は、男女間では存在しない。女性の間だけで存在する。」というメッセージが全く同一である。 常にダークでアナーキーな映画を作り続けてきたディズニーの面目躍如、といっていい…
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『マレフィセント』 レズビアン映画の傑作!

映画『マレフィセント』2014年 アメリカ 2014年7月21日(月)新宿バルト9にて鑑賞 午前8じ50分の回 座席G-06 入場料1400円(前売り券) (注意)ネタバレあり。 人間の男ステファンはかつて真実の愛を誓った妖精の女性マレフィセントを欺き、彼女を眠らせて翼を切り取る。すべては立身出世のために国王の歓心を買おうとし…
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吉行淳之介『原色の街』 快楽の道具としての男

吉行淳之介『原色の街』1951年(昭和26年) (注意)ネタバレあり。 あけみに結婚を迫る常連客が現れる。揺れるあけみの心。 あけみはその男とデートする。遊園地に行き、ウォーター・シュートという乗り物に乗る。それは平和な時代(戦前)に遊園地の花形だった乗り物。結構、この乗り物の描写が詳しい。 元木英夫は、原瑠璃子とデート…
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吉行淳之介『原色の街』 エロ写真を売る男

小説『原色の街』1951年(昭和26年) 吉行淳之介著 『新潮日本文学53巻 吉行淳之介集』収録  (警告)以下の文章で『原色の街』の結末や細部について言及している。この小説を未読の方は絶対読まないように。 著者27歳のときの作品。この若さでこれだけのものが書けることが驚異である。 娼婦の街と呼ばれる街に住むあけみという娼…
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『10ドルだって大金だ』 誰も教えてくれない

小説(短編集)『10ドルだって大金だ』ジャック・リッチー著 藤村裕美 他 訳 河出書房新社 2006年10月20日初版発行 2014年6月7日(土)読了 ジャック・リッチーはいわば忘れられた作家だったが、日本において短編集が編まれてから再評価されたようである。正直言ってぼくも彼の作品は読んだ記憶がなかった。で、試しに買って読んで…
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『マッチ売りの少女』 ゲルダと雪の女王

童話『マッチ売りの少女 アンデルセン童話集Ⅲ』ハンス・クリスチャン・アンデルセン著 矢崎源九郎訳 新潮文庫 作品のネタバレあり。未読の方でこれから読もうと心に決めている方は要注意。 (続き) 『コウノトリ』 コウノトリの子供たちの心を傷つける暴力的・差別的な内容の歌を歌う人間の子どもたち。 それに対してコウノトリのおか…
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『マッチ売りの少女』 はだかの王さまはいかにして窮地を乗り切ろうとしたか

童話『マッチ売りの少女 アンデルセン童話集Ⅲ』デンマーク ハンス・クリスチャン・アンデルセン著 矢崎源九郎訳 新潮文庫 昭和42年12月10日発行 平成19年10月10日41刷 2014年4月13日(日)読了 以下の文章において収録作品のネタバレをしています。未読の方、子どものころ読んだけれど記憶が不確かな方、御注意願います。 …
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『アデル、ブルーは熱い色』 牡蠣を食べる女性

映画『アデル、ブルーは熱い色』 昨日の続き。 パンフレットによると監督のアブデラテイフ・ケシシュが、主人公のアデル役にアデル・エグザルコプロスをキャスティングしたのは、彼女と一緒にランチをしたときの食べ方、口の動かし方、噛み方に魅了されたかららしい。成程、そう言われれば彼女のいつも半開きの口、食べる時の口の動かし方は感動的でエロティ…
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『アデル、ブルーは熱い色』 アデルの恋の物語

映画『アデル、ブルーは熱い色』2013年 フランス 監督・脚本:アブデラテイフ・ケンシュ 原作:ジュリー・マロ 出演:レア・セドゥ アデル・エグザルコプロス サリム・ケシゥシュ モナ・ヴァルラヴェン 上映時間179分 フランス語・日本語字幕スーパー 字幕:松岡葉子 配給:コムストック・グループ 2014年4月5日(土)日本公開 20…
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『ブルーは熱い色』 愛・孤独・死・永遠 

マンガ(バンド・デシネ)『ブルーは熱い色』2010年 フランス ジュリー・マロ著 関澄かおる訳 発行DU BOOKS 発売ディスクユニオン 2014年3月28日初版発行 定価2376円 2014年4月5日(土)購入・読了 盛大にネタバレあり。映画『アデル、ブルーは熱い色』の内容にも触れていてネタバレあり。未読・未見の人は要注意。 …
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「不思議のひと触れ」 どんな孤独にもおわりがある

小説(短編集)「不思議のひと触れ」アメリカ シオドア・スタージョン著 大森望編 大森望・白石朗訳 河出書房新社 奇想コレクション 2003年12月30日初版発行 2004年2月28日2刷発行 2014年2月9日(日)読了 短編集。全10編収録。残念ながらどれもこれも面白いとはいかない。面白いのはこのうちの半分くらいか。ま、それで…
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「ぼくのつくった魔法のくすり」 お年寄りは大切にしないようにしましょう

小説(児童文学)「ぼくのつくった魔法のくすり」1981年 イギリス ロアルド・ダール著 宮下嶺夫訳 評論社 ロアルド・ダールコレクション10 2005年4月30日初版発行 2014年1月22日(水)読了 タイトルからすると、天才少年がトンデモない薬を発明してしまってそれがもとで彼の住んでいる町の住民はてんやわんやの大騒ぎ、みたい…
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「奇才ヘンリー・シュガーの物語」 カメを助けた少年はその後どうなったか?

小説(短編集)「奇才ヘンリー・シュガーの物語」1977年 イギリス ロアルド・ダール著 柳瀬尚紀訳 山本容子絵 評論社 ロアルド・ダールコレクション7  2014年1月25日(土)読了 短編集。短編小説6編とエッセイ2編収録。児童書の体裁ではあるけれど大人が読んでも十分面白い。というか、子どもにはいささか教育上よろしくない作品も…
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「夢みる宝石」 蟻を食べる少年

小説「夢みる宝石」1950年 アメリカ シオドア・スタージョン著 永井淳訳 ハヤカワ文庫 2006年2月15日発行 2014年2月1日(土)読了 8歳の少年ホーティは、学校で蟻を食べているところを見つけられ問題になる。そのことで養父に叱責されたホーティは今まで住んでいた家を出る。その際、アクシデントで左手の指3本を欠損してしまう…
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「輝く断片」 ノイズを止める

小説(短編集)「輝く断片」アメリカ シオドア・スタージョン著 大森望編 河出書房新社 奇想コレクション 2005年6月30日初版発行 2014年2月2日(日)読了 日本オリジナル編集の短編集。8編収録。帯に「シオドア・スタージョン ミステリ名作選」とあるが、実際に読んでみると所謂狭義のミステリの藩中から外れた作品が目立つ。他の作…
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「ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝」 これでおしまい

小説「ゲド戦記別巻 ゲド戦記外伝」2001年 アメリカ アーシュラ・K.ル=グウィン著 清水真砂子訳 岩波書店ソフトカバー版 2006年5月10日第1刷発行 2006年6月26日第4刷発行 2014年1月20日(月)読了 別巻ということで外伝の短篇5篇とまえがきとアースシー解説を収録した巻。正直言って今までの巻で一番つまらない巻…
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「ゲド戦記Ⅴ アースシーの風」竜の子

小説「ゲド戦記Ⅴ アースシーの風」2001年 アメリカ アーシュラ・K.ル=グウィン著 清水真砂子訳 岩波書店ソフトカバー版 2006年5月10日第1刷発行 2006年6月26日第5刷発行 2014年1月14日(火)読了 「ゲド戦記」もこのⅤ巻にて実質的に終了。あとは別巻という外伝はあるのだが、本筋の話ではない。 ゲドは老い、…
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