『鬼平 第1話 血頭の丹兵衛』 こんなところにも幼女が・・・

テレビアニメ『鬼平 第1話 血頭の丹兵衛』原作:池波正太郎 脚本:あべ美佳 監督・キャラクターデザイン・絵コンテ:宮繁之 演出:波多正美 作画監督:Kim Eun-sun 声の出演:堀内賢雄(長谷川平蔵) 細谷佳正(小房の粂八) 水内清光(佐嶋忠介) 岡本信彦(木村忠吾) 石塚運昇(血頭の丹兵衛) 浪川大輔(長谷川辰蔵) 岩男潤子(長谷川久栄) お順(千本木彩花)
2017年1月10日(火)放送 テレビ東京

(注意!)ネタバレあり。池波正太郎の原作のネタバレもあり。

池波正太郎『鬼平犯科帳』初のアニメ化。深夜枠のテレビシリーズとして制作。
長らく続いた中村吉右衛門主演の実写ドラマ版が去年でファイナルを迎えたのと入れ替わるようなタイミングというのは意図的なものか。どうしてもドラマと比較して見られるのは必至だが、敢えてアニメにしてみた、その勇気を買う。
まだ第1話が放送されて見たばかりだが、これはこれで面白く出来ている。原作ともドラマとも一味違ったアニメの魅力が出ていると思う。

アヴァンタイトルで、盗賊・小房の粂八が火盗改に捕らわれるところから始まる。タイトル明けは、火盗改による粂八の拷問シーン。結構血が出ている。こういうシーンを放送するために深夜枠にしたのかと合点がいく。ここで長谷川平蔵(鬼平)を見せて彼のハードなところを表している。この掴みは上手い。
その後の留置場のシーンで何故か幼女、登場。幼女は長谷川平蔵の養女でお順といい、平蔵がかつて捕まえた盗賊の娘であるという。原作「血頭の丹兵衛」には全く出て来ない幼女の養女だが、これも深夜に見ている幼女ファンへのサービスか。鬼平にそんなサービスは無用とは思うのだが、幼女に罪はない。

原作に即していえば、基本的な話の筋はほとんど同じ。ただ、話のラストを占める盗賊・蓑火の喜之助のエピソードが全カットされて出て来ないので、随分違う後味になる。これはずいぶん大胆なアレンジであることよのう。これには恐らく賛否あることだろう。ぼくも原作は好きだが、これはこれでスッキリまとまってイイのではないか。
粂八と丹兵衛に話を絞っているわけだから、シンプルになっているし。

シンプルになって思うのは、この話の核が、池波正太郎の師である長谷川伸の『瞼の母』の換骨奪胎であるということである。長い間、心に秘めて慕い続け、尊敬、いや崇拝していた人物が泥にまみれ地に堕ちたとしたら・・・。誠に鮮やかな話である。
もっとも、血頭の丹兵衛にしたら、たまったもんじゃないだろう。自分でも忘れてしまったような昔のことで勝手に尊敬、いや崇拝されて、あげくの果て、今の自分に対して失望され、軽蔑され、ついには密告され裏切られるとは、「俺が何かしたか・・・」、であろう。
そういうところも含めて、これは面白い話であった。

長谷川平蔵のキャラクターデザインも最初ネットで見た時は、「これじゃない・・・」感が強かったが、アニメになった動いて喋ると、やっぱりカッコいいし色気もあってイイ。ただ、やや若いかなあ。息子の辰蔵とさして歳が違うように見えない・・・。

ともあれ、このシリーズの今後にも大期待して筆をおこう。

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