『新 感染半島ファイナル・ステージ』 さらば、韓国よ、朝鮮半島よ。

映画『新 感染半島ファイナル・ステージ』2020年 韓国 配給:ギャガ 監督:ヨン・サンホ 出演:カン・ドンウォン イ・ジョンヒョンイ・レ クォン・ヘヒョ キム・ミンジェ 上映時間116分 日本語字幕スーパー版 字幕翻訳:根本理恵
2021年1月1日(金)日本公開
2021年1月1日(金)鑑賞 TOHOシネマズ西新井スクリーン5 午前10時55分の回 座席C列-5番 入場料1200円(ファーストデイ割引) パンフレット820円

(注意!)ネタバレあり

2016年の映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編。ぼくは残念ながらこの映画を観ていないので続編を先に観ることになった。ただ、どうやら前作で描かれた世界の4年後という設定というだけで登場人物もストーリーも別物らしいので、安心して(?)観ることにした。
冒頭のニュース映像で人間がゾンビ化するウイルスが蔓延し、韓国は一日で崩壊して世界から見捨てられ、禁足地になったことが説明される。そこからストーリーが始まる。
感染者が蔓延する韓国から脱出する船に乗り込んだ人々の間に感染者が発生し、たくさんの人が死んだ。4年後、件の船に乗っていて姉とその息子を失った軍人の男ジョンソク(カン・ドンウォン)は香港にいた。差別されまともな職にもつけない暮らしの彼は、義兄とともにギャング組織の誘いに乗り、完全隔離された祖国・韓国に潜入して放置されている大金を持ち帰る企みを実行することになる。

韓国映画でありながら韓国が一日で崩壊する映画を作るとは何とも自虐的なものだ、と一瞬思うが、日本だって『日本沈没』があるし、ゴジラは日本を滅茶苦茶に破壊して来た。これは自虐ではなく、一種屈折した自慢なのではないか。そして我が国が滅茶苦茶になるのを見たいという強い欲望。そのうえで国難に立ち向かっていく我が国民が見たいというもっと強い欲望。
ハリウッド製ゴジラ映画がぼくにとって全くつまらなかった理由が分かった。ゴジラや他の怪獣がアメリカで暴れるのはちっとも面白くない。彼らが破壊と殺戮を繰り広げるのは日本でなくてはいけないといういわば愛国的思い入れがあるのだろう、我ながら。まあ、愛国というのはオーバーとしても、ただ単純にタイムズスクウェアでゴジラが暴れるよりも国会議事堂や東京タワーのある都市で暴れる方がなじみがあるというだけ。

さて、4年ぶりの韓国はまさにゾンビ天国の地獄絵図だった。壊滅状態の韓国のありさまをこれでもかと嬉々として見せているのが面白い。
ただ、4年も経っているのにゾンビがやたらに数が多いし全集中で走り回りエネルギッシュで攻撃的なの、オカシクない?という感想をネットで読んだが、ぼくはそんなに気にならなかった。ああ、そういうタイプのゾンビなのね、と思うだけで。確かに人間を食い尽くしたゾンビがあんなに元気なのはフシギだし、共食いとかして数減らないのかしら?とか思わないでもないが、ゾンビにはまだ科学的に解明されていない部分が多いので矛盾を突いてもしょうがない。

観る前はゾンビ映画というから、ホラー映画かと思ったがあまり怖がらせるシーンはなかった。どっちかというと、アクション映画にジャンル分けされる感じ。ゾンビは数こそいっぱい出て来るがモブ扱いで、結局一番危険で怖いのは人間だという百万回使い古された表現がピッタリである。
ゾンビの街を牛耳っているのが人間の軍隊であるというのは『28週間後・・・』なんかでもあったが、こちらもそれを踏襲している。
極悪な軍曹がいて、囚われの人間たちをゾンビに襲わせるゲームをやるとか、まあ定番の酷いことはちゃんとやっている。生存者が協力し合って、とならないところも定番だなあ。

潜入したジョンソクたちの計画は軍隊組織の攻撃であっけなく潰れる。窮地に陥ったジョンソクの前に突然一台の自動車が。乗っていたのは少年みたいに見える少女ジュニ(イ・レ)と妹。ジュニの抜群のドライブテクニックでゾンビと軍隊から逃れたジョンソクは少女たちの隠れ家に。まだ、生き残っている家族がいた!しかも少女たちの母であるミョンジョン(イ・ジョンヒョン)に4年前会っていたことをジョンソクは思い出す。
金目当てで韓国に戻ったジョンソクが、ここで負い目と義侠心からこの家族と行動を共にしていくというのもパターンと言えばパターンだが、まあ気持ちのいいパターン。でも、その前にジュニが全く見ず知らずの得体の知れない男であるジョンソクを助けるのは何故?という疑問は残るが。

クライマックスは、金を積んだトラックを奪還したジョンソクがミョンジョン一家とともに船がくる港まで疾走し、それをファン軍曹(キム・ミンジェ)率いる軍事組織が追走するカーアクションが大々的に展開される、この辺は『マッドマックス』シリーズのノリである。何か新しいものを目指すのではなく、今まであった面白かったものをぶち込んでいる。それが決して二番煎じじゃなくてちゃんと面白く、血沸き肉躍る感じになっている。ここに至ると、ゾンビたちも恐怖の存在というより、それまで以上に単に車の走行を妨害する障害物扱い。その扱いがまたスリルとサスペンスを盛り上げるのが上手い。どうやってゾンビを排除していくか、あるいはゾンビを利用して敵の車をやっつけるか。

二転三転するラストも上出来。ただ、ラストの大仰な「泣かせ」はちょっとしつこくて苦手。デウスエクスマキナ的に救出者が現れるところは「ああ、あれは本当だったんだ」とうれしくなる。【映画パンフレット】 『新感染半島 ファイナル・ステージ』 出演:カン・ドンウォン - ムービーファン
【映画パンフレット】 『新感染半島 ファイナル・ステージ』 出演:カン・ドンウォン - ムービーファン

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