『鉄男』 人であり機械である

映画『鉄男』1989年 日本 監督・製作・脚本・編集・撮影・照明・美術・特撮:出演:塚本晋也 出演:田口トモロヲ 藤原京 叶岡伸 六平直政 石橋蓮司 上映時間67分 モノクロ
2020年5月4日(月)鑑賞

(注意!)ネタバレあり。

初見。例によって予備知識なく観たのだが、ストーリーがよくわからない。田口トモロヲ演じる主人公らしき男がどういうわけか機械化していく話なのかと思うが、塚本晋也監督自ら演じる男の存在がよく分からなかった。田口トモロヲと塚本晋也が同じ男なんじゃないかと途中まで思っていたくらい。突然襲って来る眼鏡の女も意味不明だし、田口トモロヲの恋人らしき女(藤原京)もよくわからない。状況を説明するセリフが皆無で何が何やらサッパリ。ラストくらいか、突然説明的セリフになるのは。
観終わった後で、Wikipediaを検索して「なるほど、こういう話だったのか」とぼんやりと知ることができたが、でもそれで納得できたわけではない。

だけど、別にいいのかもしれない。ストーリーなんかわからなくても、登場人物のディティールが分からなくても。映像さえ凄ければ。
映像だけ観ていれば、確かに唯一無二の作品という気がする。画面をとにかくオブジェで埋め尽くそうとする執着心には感心する。
オハナシはまあ要するに普通の人間が何やら機械と同化した怪人に変貌していくという特撮ものみたいではあるけれど、映像は前衛映画のようだ。そのミスマッチ感が甚だしい。アクションあり、エロあり、ギャグあり、ホラー要素ありの満漢全席みたいな感じ。
男がバックから女の触手で犯されるとか、反対に男のペニスが金属のドリルになって回転して女の体を貫くとか悪趣味もいっぱい。のちのジャパニーズホラーにつながるような描写もあり。
ラストで二人の男が合体して路上に屹立している姿は、遥か後にできた『シン・ゴジラ』(2016年)のラストの先駆けのようにも思える。あの映画は塚本晋也も出演していた。鉄男 ニューHDマスター 【Blu-ray】 - ハピネット・オンライン
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