『アベンジャーズ/エンドゲーム』 3000回愛してる

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』AVENGERS:ENDGAME 2019年アメリカ映画 マーベル・スタジオ提供 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 監督:アンソニー&ジョー・ルッソ 脚本:クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー 製作:ケヴィン・ファイギ 音楽:アラン・シルヴェストリ 出演:ロバート・ダウニー・Jr.クリス・エヴァンス マーク・ラファロ クリス・ヘムズワース スカーレット・ヨハンセン ジェレミー・レナー ドン・チードル ポール・ラッド ブリー・ラーソン グウィネス・パルトロー ジョシュ・ブローリン 真田広之 上映時間183分 シネマスコープサイズ 日本語字幕スーパー版 字幕翻訳:林完治
2019年4月26日(金)日本公開
2019年4月27日(土)鑑賞 TOHOシネマズ西新井スクリーン5 午前8時20分の回 座席B列ー26番 入場料1100円(シニア割引)

(警告!)ネタバレ、大いにあり。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレもあり。自己責任でお読みください。

これはみんながみんな楽しめる映画ではない。原作のマーベルコミック、映画『アベンジャーズ』シリーズおよびその関連作にどれだけ触れて来て知識があり、思い入れがあるかによって評価が違って来る映画だ。正直言って、大ヒットとかの評判を聞いて前作を見ずにいきなりこの映画で初めてアベンジャーズを見た人は何が何だかサッパリ分からないだろう。その辺が不親切だが、「分かる奴だけ付いて来い!」というやり方、実は嫌いじゃない。普段、映画は予備知識なしでなるべく白紙の状態で見る、とか言っているぼくだけど、やっぱり例外はある。
実を言えば、さほどアベンジャーズおよびマーベル映画に思い入れがあるわけではない。作品数もそんなに見ていない。幸い前作は映画館で観てまだ記憶に残っているので何とか今作も乗り損なうことはなかったが、それでももっと他の関連作も見ていれば良かったのにと思ったのも事実。特に今作は、『アベンジャーズ』シリーズの総決算にして完結編で、過去作とも色々な点でリンクしているのでなおさらだ。今までの作品に出てきたネタをギャグにしたりするのを全部把握し切れたとは到底言えない。ま、そういう人は他の作品を見て、さらにネットで調べて関連書も買ってね、お願いということだろうか。

さて、前作のラストで敵役サノスが非常にパワーがある石を6つ集めて、その力で全宇宙の生物の半数を消滅させるというあまりに衝撃的なシーンを見せられたわけだが、当然ながら今作は、生き残ったアベンジャーズのメンバーによる逆襲編となるだろうということは予想はついた。しかし、単純な復讐劇には終わらず、結構捻じれた展開になる。
何しろ、最強の敵サノスが前半の早いうちにアベンジャーズによって殺されてしまうのだ。これはなかなか意表を突く。でも、サノスが死んでも既に消滅した人々は復活はしない。
5年後、事態の打開策がアントマンから提案される。タイムトラベル機能を使って過去に戻り、サノスが6つの石を手に入れる前にこちらが確保すれば、サノスの企みを阻止できる。
ただし、それは過去を変えるということではなく、別のもう一つの時間軸を作るということ。
「じゃあ、『ターミネーター』や『ある日どこかで』などのSF映画の傑作は間違っていたということか!」
という愉快なセリフあり。
アベンジャーズのメンバーが戻るのは、近過去なので、これまでの作品で描かれたシーンに登場して、過去のメンバーとニアミスしたりするのもタイムトラベルものの定番。アイアンマンのトニー・スタークが過去で自分の父親と会うのもよくある趣向だが、これはあまりうまくいっていると言えない。
総じてこの過去のシークエンスは遊びが多く、この辺、もっと他の作品を見ていたら楽しめたのになあ、と思うところ頻りである。

アベンジャーズのメンバーは、ピンで主演作映画を持っているのも何人かいる位だから、この全員集合!映画でもみんなそれぞれの顔を立てて見せ場を用意しなければならない。その辺の配慮というか交通整理も過不足なく出来ていて脚本家の苦労が偲ばれる。
アベンジャーズのメンバーではないし、悪役で出番がほんのチョットの真田広之もそれなりの見せ場がちゃんとあるのは嬉しい。しかもアクション俳優としての殺陣を見せてくれる。最近こういう方面の真田広之を見なかったので印象的。舞台が、如何にもハリウッド映画らしいニセモノっぽいTOKYOなのも楽しい。

やがて、過去のサノス(当然ながらまだ死んでいない)もアベンジャーズの動きを察知して石の奪取を目論み、サノス軍団とアベンジャーズ一党の壮絶なる正面対決と相成る。このクライマックスは、非常に派手派手のアクションでおそらく今のアメリカ、いや世界の映画界で最高レベルだろう。まさに血沸き肉躍るシークエンスだ。
ここまででアベンジャーズの重要メンバーふたりまでも命を落とす。せっかく、消滅したメンバーが復活したのに。
完全ハッピーエンドかと思いきや、こういう残酷な結末を用意するとは。
もっとも残酷なのは、ふたりのうちブラック・ウィドウことナターシャの死にざま。戦闘で死ぬならまだしも、自分の身を敢えて犠牲にして石を手に入れるという役回り。墜落死するのだが、その遺体を上空から捉えた映像が残酷で非情。如何にもクールなブラック・ウィドウの最期にしてもこれは・・・。だが、この非情さ、残酷さ嫌いじゃない、むしろ好き。
もう一方のアイアンマンことトニー・スタークの死に方が感動的見せ場になっているのと対称的だ。
それとは別にキャプテン・アメリカが選択した人生も心に残る。実はこれ、あるタイムトラベル映画のオチに似ている。

前作のサノスがやったのと同じ方法で主人公側がサノスをやっつけるというのも何気に凄い。
前作で人類の半分が消滅させられるという酷いことをやられたから、今度はサノスとその軍団を消滅させるというのが結構衝撃的。何だろうな、悪役と同じレベルに主人公側がなってしまうのが嫌なのかな。自分でも気持ちの整理ができない。

そんなにアベンジャーズに思い入れがない、と書いたが、3時間という長丁場を飽きもせず、眠くもならず、トイレも行かずにシネコンの椅子に座っていることができたのだから、これは傑作だという証しだろう。


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