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zoom RSS 『闇の左手』 男でもなく女でもなく、男でもあり女でもある

<<   作成日時 : 2018/07/08 20:35   >>

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SF(小説)『闇の左手』THE LEFT HAND OF DARKNESS 1969年 アーシュラ・K・ル・グィン著 小尾芙佐訳
ハヤカワ文庫SF 1977年7月31日発行 2018年3月25日30刷
2018年7月8日(日)読了

(注意!)ネタバレあり

初読。
SFの名作、という評判は聞いてはいたが、今日まで一度も読まずに来てしまった。で、遅まきながら読んでみたわけなんだが・・・。

う〜ん、ごめんなさい、単純に言ってつまらなかった。名作とは到底思えない。
まあ、他人様とぼくの評価が食い違うのはよくあることなのでそれはまあいいとして、どんなところがつまらなくて、どんなところが面白かった(当然、面白いところもあるのだ)のかちょっと書いてみようと思う、今後の参考に。

まあ、これが48年前に書かれた古典だということも念頭に入れとかないといけない。もっと昔に読んでいたら、大感激していたかもしれない。ただ、それは歴史的になかったことなので今さらぐだぐだ言っても始まらない。
ただ、古典だということは、これのフォロワーも当然あるわけで、ぼくがまず連想したのは『第5惑星』という映画(原作は未読)だった。あれって、明らかに『闇の左手』の影響を受けているよなあ。異星人が見かけは男なんだけど、実は両性具有で出産するシーンとかあった。『闇の左手』には申し訳ないんだけど、あっちを先に観ちゃったもんでどうにもこうにも『闇の左手』が素直に面白く思えなかった。

それはこっちに置いとくとしても、そもそも『闇の左手』ってかなり読み辛い小説だ。主人公ゲンリー・アイの一人称で最初から語られていくのだが、それ以外に、異星の民間伝承だったり、神話だったりが挿入されたり、またもう一人の重要な登場人物エストラーベンの一人称の章もある。視点が変わると読み辛い。しかも書かれているのが、架空の異星の状況だったり、異星人の生態だったりして、それが注釈なしでどんどん出て来るのでどうも理解が追い付かない。読んでいるうちにこの特異な世界の特異な人々のことが次第に分かって来るという仕掛けなのだが、そこまで行きつく前に草臥れてしまう。それにさんざん名前が出て来て思い切り気を持たせる「ケメル」なるものが具体的に実感的にどのようなものか、やっぱり今一つ分からない。セックスに関わることだから、詳細に突っこんで書けなかったのか。両性具有の異星人ではあるのだが、「男でもなく女でもなく男でもあり女でもある」という設定が今でもユニークで面白いだけにここは残念。

話のクライマックスは、ゲンリー・アイとエストラーベンの大氷原踏破の逃亡劇。収容所から脱走して、というオハナシなので、別にSFである必要はない気がする。戦争映画か冒険映画の筋立てだ。ラストで片方が片方をかばって銃弾に倒れるというのもお決まりのメロドラマ染みて感心しない。

闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))
早川書房
アーシュラ・K・ル・グィン

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