『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 流れよ、わが涙、と彼は言った

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』AVENGERS:INFINITY WAR 2018年 アメリカ 監督:アンソニー&ジョー・ルッソ 脚本:クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー 出演:ロバート・ダウニー・Jr
クリス・エヴァンス ベネディクト・カンバーバッチ クリス・ヘムズワース マーク・ラファロ トム・ホランド クリス・プラット スカーレット・ヨハンソン 上映時間150分 日本語字幕スーパー版 2D
2018年4月27日(金)日本公開
2018年4月29日(日)鑑賞 TOHOシネマズ西新井スクリーン5 14時45分の回 座席B-26 入場料1100円

(警告!)ネタバレあり

うん、まあ、単純に言って、つまらなかったです、おしまい。
と、片づけてしまうのも何か大人げないので、何故、この映画がつまらなかったのか、つらつら考えながら書いていこうと思う。
まず、基本的にアメコミというものを読んだことがない。これって、結構大きなポイントだと思う。『映画秘宝』なんか読むと、この世の人全てがアメコミに精通し、マーベルマニアなんじゃないかと、つい勘違いしてしまう。でもそんなことないわな。アメコミが日本で爆発的に読まれて、一般常識になっているって聞いたことがない。
まあ、それはともあれ、読んだことがないので映画化されて見た時に登場するキャラに全く思い入れが出来ない。特に今作は主要登場人物の数が半端じゃないくらい多いのでなおさら。

で、マーベルの映画化作品はというと、『アイアンマン』(08年)『アベンジャーズ』(12年)『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』(14年)『アントマン』(15年)『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17年)といった作品は映画館で見ている。お、意外だなあ、普段あんまり映画そのものを見ないのに、こんなに見ているとは。それぞれ、面白かったりつまらなかったりした記憶はおぼろげにある。でも、キャラに思い入れするほど熱を上げた記憶はない。

そして、これはいつものことではあるけれど、映画を見る前に準備というか予習というかそういうのを一切やらないもんで、ほとんど予備知識なしでこの映画に対峙(たいじ)した。見事に退治(たいじ)されちゃった。

オハナシ自体は、結局煎じつめれば、至極単純。要するに敵味方のお宝の争奪戦。エンターテインメントの基本である。21世紀になってもなお、こういうやり方は有効なんだと改めて思い知らされる。「お宝」は、この場合、何でもいい。「敵に渡すな、大事なリモコン」でも「お家の重宝」でも「門外不出の謎の機密文書」でもいい。何かオハナシの核となるものが必要というわけで、まあ、ヒッチコック言うところのマクガフィンである。
今作では、その「お宝」が6つの石で、それを全部集めると、ビンゴ!宇宙を支配できる。それを狙う敵のラスボスがサノスで、どうやら、それを使って宇宙の生物の半分を絶滅させる目的らしい。わざわざ半分だけ、と何度も強調する、というのが不思議。全部絶滅させるか、全部生かしておいて奴隷化するというのは割とあるけれど、半分の理屈が今一つ分からない。
そんなサノスの企みを阻止するために立ち上がったのがアベンジャーズその他のヒーローたち。先にも書いた通り、ここに出て来る人たちが半端なく多いので大変。何しろ一応ヒーローなので、戦いの見せ場は作らなきゃいけないし、泣かせるカッコイイせりふも、クスっと笑えるせりふも必要。脚本家の苦労が非常に伝わって来る。
で、個人的にヒーローを際立たせるとなると、どうしても肉弾戦になってしまう。体力勝負、超能力勝負、武器勝負色々あるけれど、遠い所から怪光線で全員消滅とかやっちゃお話が終わってしまうので、そこはなんというか、壮大なド突き合いになってしまう。凄い凄い、と最初は思うのだが、派手なバトルをこれでもかと見せられると、なんだか非常に単調に思えて飽きて来る。
昔、ある時期の日本の特撮映画が怪獣プロレスと揶揄されたのを思い出してしまう。もっと、頭遣ってよ、と言いたくなる。
バトルシーン以外の所謂人間ドラマ部分がやけに陳腐。愛情とか友情とか家族とか自己犠牲とか云えば感動すると思っているのか。登場人物がやけに感情的で感傷的でこの辺も日本の特撮やアニメに似ている。
ヒーローが感傷的なのはいいとしても、敵のラスボスであるサノスまで感傷的で涙まで流すというのは興醒め。敵にもそれなりに事情があって、やむなく愛するものを殺したのだ、みたいな話って必要なのか。敵っていうのは冷酷無比、極悪非道であってほしいというのは、高望みなのか。サノスのこの性格だと、次の作品あたりでアベンジャーの仲間になっても可笑しくない。

クライマックスからラストにかけて、ヒーロー側のキャラが次々と体が消滅していくくだりは一番面白く見た。ここの容赦ない冷酷な描写は大いに買える。黒沢清の『回路』とか思い出した。

色々文句は言ったが、こういうラストだと、おそらくたぶん、きっと続編も映画館に駆けつけることになるだろう。ショーバイとしては、まさにアッパレ。



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