『TIMELESSタイムレス シーズン1 第1話 歴史を守れ』 ヒンデンブルグ炎上!

テレビシリーズ『TIMELESSタイムレス シーズン1 第1話 歴史を守れ』TIMELESS 2016年 製作総指揮・企画・脚本:エリック・クリプキ ショーン・ライアン 監督:ニール・マーシャル 出演:アビゲイル・スペンサー マット・ランター マルコム・バレット ゴラン・ヴィシュニック 日本語字幕スーパー版
2017年10月21日(土)鑑賞

(注意!)ネタバレあり

政府機関が開発し、完成したタイムマシンが、元諜報員のフリン(ゴラン・ヴィシュニック)によって奪われ、そのままタイムマシンは過去の時代に消えた。政府機関は、フリンを追跡すべく、歴史学者ルーシー(アビゲイル・スペンサー)、軍人ワイアット(マット・ランター)、プログラマー・ルーファス(マルコム・バレット)の三人からなるチームを結成、試作機のタイムマシンを使って過去に送り込む。
フリンが、タイムトラベルしたのは、1937年5月6日。この日、アメリカのニュージャージー州でドイツの飛行船ヒンデンブルグ号が墜落、炎上したのだ。フリンは何をやろうとしているのか。

ぼくくらいの年齢だと、このストーリーから思い出すのは、『タイムトンネル』(1966年)というテレビシリーズである。国家的プロジェクトのタイムマシンであるタイムトンネルの故障によって時間の彷徨い人になった二人の科学者を描くシリーズで、毎回、二人が歴史的事件や事故の現場に遭遇するという設定。その第1話は、タイタニック号の船上に二人が現れるという話だった。どう見ても、この『タイムレス』は『タイムトンネル』に影響を受けていると思われる。タイタニックをもう一度やるわけにはいかないのでヒンデンブルグを持ってきたか。どちらも乗り物における大惨事で非常に有名なものである。
ただ、『タイムトンネル』の方は凄くシンプルだった記憶がある。主人公たちが、タイタニック沈没の危険を訴えてもまるで実らず、結局は史実通りになってしまう。今じゃそれでは通用しないと作り手は考えたのか、色々ひねったストーリー展開にしている。

まず、きちんと「悪役」を設定し、彼が何を行うのかに興味を持たせているのが上手い。
何と驚いたことに、フリンはヒンデンブルグの墜落炎上を防いでしまうのだ。彼の意図は何か。ともあれ、ここで史実は書き換えられてしまったわけだ。
実は、フリンはそのあとで、ヒンデンブルグが再び飛行した時に乗る重要人物たちを爆弾で殺す目的があったのだ。歴史上に明らかに影響を及ぶような暗殺。それに気づいた追跡者チームは、フリンを阻止する。
この一連の流れが、紆余曲折あって非常に面白い。アクションも上手いし、ヒンデンブルグ(CG?)も良く出来ている。チームの一人、ルーファスは黒人なので1937年における黒人の立ち位置(まだまだ黒人差別が強い)みたいなところもちょっと辛辣なギャグになっている。

結局、ヒンデンブルグの被害は最小限に留めたが、それにしても史実を変えたのは事実。三人が、現代に帰ると、改変された事実が確固たるものになっているというのも皮肉。『タイムトンネル』で、タイタニック沈没という史実を1ミリも変えられなかったのと大違い。
さらに三人のひとりであるルーシーが、家に帰ると、自宅で病気で寝たきり状態だった母が元気になっているではないか。喜ぶルーシー。だが、妹のエイミーの姿がどこにも見えない。

ルーシー「エイミーはどこ?」
母「エイミーって誰のこと?」

歴史が変わったことによって、エイミーは生まれて来なかった。ここでは存在しないのである。このラストが、非常に秀逸。レイ・ブラッドベリの名作短編「雷のとどろくような音」(『ウは宇宙船のウ』収録)のラストを想起させる。
恐ろしく面白いラストのオチである。
続きが楽しみ。
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