『この世界の片隅に』 戦時下の闇市

アニメ(映画)『この世界の片隅に』

(注意!)ネタバレあり

(つづき)戦争が長く続けば続くほど、国民は窮乏生活を強いられることになる。その辺が分かりやすく細かく描かれている。統制経済によって、配給制になり、とにかく物がなかなか手に入らない。日々の食卓に出すものがない。すず(声:のん)が色々工夫しているさまが非常に面白い。そこらに咲いている草花を取って来て何とか食べられないものかと悪戦苦闘する。
すずのミスで貴重品である砂糖がダメになったので町に出て、闇市で砂糖を買うエピソードが面白い。『仁義なき戦い』などで戦後の闇市は割とお馴染みだが、戦時中にも闇市があったことを見せる作品は珍しいと思う。
光あれば、闇がある。物がないない、と言いながら、闇市には何でもある。しかも、お上の眼を隠れてコソコソ商売しているのかと思いきや、ちゃんと店を連ねて品物を並べている。そこが興味深い。世の中にはカラクリがあるという事か。そして、確かなのは、いつの時代も如何なる状況下においても、お金があれば大抵の物は変えるという事である。

以前、本で読んだのだが、配給って配給券というのがまず必要でそれが無いとお金があっても売ってくれない。そこで配給券を手に入れて、自分ではその券を使わないで他人に転売する、というのが横行していたらしい。例えば、タバコの配給券があったとして、タバコ吸わない人間には無用の長物。でも欲しがる人間はいっぱいいるので彼らに売りつけるという仕組み。
今でも、コンサートチケットを大量に購入し、ネットオークションなどで高く売りつける輩がいるが、今も昔も変わらないという事か。(つづく)
この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集
双葉社
「この世界の片隅に」製作委員会

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by この世界の片隅に 劇場アニメ絵コンテ集 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック