『コピーフェイス ~消された私~ 第1回 失われた記憶』

ドラマ『コピーフェイス ~消された私~ 第1回 失われた記憶』原作:サンドラ・ブラウン 脚本:篠崎絵里子 演出:佐々木義春 出演:栗山千明 佐藤隆太 玉置玲央 芦名星 前田亜季 西原亜希 矢柴俊博 小須田康人 鶴見辰吾 田島令子 寺田農
2016年11月18日(金)放送 NHK

(注意!)ネタバレあり

顔中、包帯でぐるぐる巻きにされて、ただ片目だけが、ギョロッと見えるという構図。古典的といえば古典的ではあるけれど、そのホラー染みたあざとさも含めて大いに気に入った。上手い導入部であると思う。
サンドラ・ブラウンの原作は未読。予備知識としては、「記憶喪失もののラブ・サスペンス」くらいなものでほとんどストーリーを知らずに見たおかげで非常に面白かった。

飛行機事故で全身に大怪我を負った女性・朝倉芙有子(栗山千明)は同時に記憶も失っていた。彼女の前に「夫」と名乗る朝倉柊二(佐藤隆太)が現われる。彼は美容外科医院の理事長だった。彼の弟で有能な医師・朝倉洋人(玉置玲央)の手術で全身の整形に成功した芙有子は、夫と共に自宅に戻るが、同居している義父母や娘はどこかよそよそしい、というより嫌っていることに気付く。記憶を失う前の私は、一体どんな女だったのだろうか。
やがて義弟・洋人の口から、「芙有子」という女がどんなに酷い女だったか聞かされてショックを受ける「芙有子」。

記憶喪失ものミステリらしい展開。記憶を失う前、酷い人間だったというのは割とよくありそう。だって記憶を失う前は、「善良で誰からも好かれる天使のような女性でした」、とか言われるんじゃ、サスペンスにならんわ。
何故、そんな酷い女になったかを探っていくストーリーかと思いきや、だんだん話が変な方向に向かっていく。見ているうちに「この芙有子という女、別人じゃないのか」と思えてくる。そしてクライマックスからラストに掛けてトンデモナイ真実が明かされることになる。

(再度注意!)重要なネタバレあり

やはり、今いる「芙有子」は別人だった。飛行機で芙有子の隣の席にいたジャーナリストの広沢和花(西原亜希)が、全身負傷して、意識喪失していたのを故意か偶然か芙有子に間違われてしまったのだ。そして整形で芙有子の顔になってしまった、と。何という荒唐無稽な話の展開。無茶苦茶だ。
広沢は、取材のため意図的に芙有子の隣の席になり、そこで話しかけたりして、互いのネックレスを交換したりした。それで発見された時に芙有子のネックレスを広沢がしていたということになった。
本物の芙有子は、映像で見ると死んだようではあるが、ハッキリとは言えず、いずれ生きて出て来るかもしれない。

それにしても色々と無理が多い話である。原作は小説だから許されてもそれを映像で見るとどうにも説得力に欠け、トンデモドラマになってしまう。そもそも、西原亜希と栗山千明って似ても似つかない感じでいかに超有能な美容外科医でも西原亜希を栗山千明にするには相当な努力が必要、というか無理。
それに夫が、妻の体と声が別人だと気付かないのはあまりに不自然。しかも夫も弟も美容外科という人間の肉体を熟知しないとできない職業なのに。もしかして初めから別人と知っていて敢えてやったとか。その辺は今後の展開に期待というところか。

恐ろしくリアリティーが欠如した話だが、ぼくは別に貶していない。こういう無理矢理なハッタリズム、実は好きである。真面目な自分探しとかの辛気臭い話じゃなくて良かったと思う。
主演の栗山千明も好演。役柄上、記憶を失う前の悪女と記憶を失った後の悩める女性の二役を見事に演じ切っている。さらに次回からは、中に別の人が居る女性の役を演じるわけだな。大いに期待。

見終わって、『コピーフェイス ~消された私~』って結構ネタバレなタイトルだなあ、と思う。








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