筋肉を見る1『監獄島』 皆殺しの天使

映画『監獄島』THE CONDEMNED 2007年 アメリカ 監督・脚本:スコット・ワイパー 出演:スティーブ・オースティン ヴィニー・ジョーンズ リック・ホフマン ロバート・マンモン オリジナル上映時間113分
2015年6月10日(水)放送・鑑賞 テレビ東京・午後のロードショー

(注意!)ネタバレ、オチバレしておりますので未見の方は以下の文章を決して読んではいけません。

世界各地の刑務所に収容されている死刑囚10人をパプア・ニューギニアの孤島に集め、そこで殺し合いをさせて、生き残った一人だけを解放する、そしてその一部始終はカメラによって撮られ、生中継でネットに配信される。富豪のテレビプロデューサーが、そんな番組を企画して実現した。
そして、ついに死刑囚によるバトルロワイアルが始まった。

限定された場所での少人数の人間の殺し合いをゲームとして行う、という映画はもう今となってはたくさんあってパクリとか言う気分にもならない。「殺人ゲーム映画」として一つのジャンルになってしまったと言っていいかもしれない。映画にとどまらず、小説・マンガ・アニメにまで広げれば、その種の作品はもっと見つかるだろう。

『バトルロワイアル』や『ハンガーゲーム』は少年少女の殺し合いだったから、悲壮感もあり、ちょっと可哀想でもあったが、この『監獄島』は、いかにも凶悪そうな面構えの死刑囚ばかりの殺し合いなので同情抜きで見られる。
また、彼らの戦い方も犯罪者だけあって結構容赦なくエゲツない。
一人一人の足に爆弾が取り付けられているというのもミソ。体力的に明らかに劣る女でも隙を見て相手の爆弾を作動させれば、それでそいつはオシマイという仕組みになっているのが話を盛り上げる。
ま、基本はマッチョな男どもの肉弾戦を見せるというのが眼目。頭脳的プレーというのは男どもに関してはあまりない。

主演は、スティーブ・オーステイン。元プロレスラーとのこと。スティーブ・オースティンといえば、『600万ドルの男』の主人公と同じ名前じゃないか、何か関係があるのかと思ったぐらい、この人のこと知らなかった。確かに筋肉隆々でマッチョではあるけれど、俳優としての魅力はあんまり感じられなかった。
むしろ敵役のヴィニー・ジョーンズの方がずっといい。元サッカー選手で今は俳優。その肉体、その凶悪な面構え
、まさに悪役をやるために生まれてきた男。素晴らしい。
むしろ、ヴィニー・ジョーンズのを主役にした方がスッキリして良かったんじゃないのか。そもそも彼が演じる役とスティーブ・オースティンが演じる役がいずれも元特殊部隊でキャラが被っている。もっとも、スティーブ・オースティンの方は主役なので恋人思いのイイ人設定になっているのが大違いだが。こういうハードな話に恋人話なんぞ絡ませるというのがどうも嫌な感じなのでなおさらヴィニー・ジョーンズ推しになる。
ゲームに勝ち残ったヴィニー・ジョーンズがゲームを運営・撮影していたスタッフを皆殺しにするシーンは悪役ながらスカッとして気持ちがいい。
スティーブ・オースティンも最後にゲームの主催者を殺すので、奇妙なことに主役も敵役も同じような行動をとっているように映る。そこが、ちょっと主役の影を薄くしている。

ストーリー的に結構杜撰なところはあれど、こういう男どもの殺し合いの映画というのはもうそれだけで血湧き肉躍る感じで興奮する。「細かいことはどうでもいいんだよ」と言う気分になる。
そういう意味でこの映画は傑作である。
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