『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々1』

マンガ『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々1』阿部共実著 秋田書店 2014年12月20日初版発行
2015年6月18日(木)読了

『ちーちゃんはちょっと足りない』が凄く面白かったので、作者である阿部共実の他のマンガを買って読んでみた。「オムニバス・ショート11篇。」収録の本。もともとは秋田書店のウェブサイトに連載されていた作品を紙の本にしたもの。ちなみにそのサイトを覗いてみたのだが、どうもぼくには読むことができなそうだ。古いと言われそうだが、パソコンでマンガを読むというのが酷く抵抗感があり、何だか読みにくい。まだ当分は紙の本だけでいいや。

さて11篇なのだが、玉石混交という感じ。面白いのものもあればつまらないものもあり、なんだかよくわけがわからないものもある。面白いものというのもストーリーが面白いというよりも登場人物のキャラが面白いというべきか。
今の社会の人間関係に適応できなくてもう何だか訳が分からなくなっている悩める十代から二十代の男女の姿が非常識なまでに痛い、痛すぎる、そこがいい。こういう若者を描くとき、阿部共実は実に上手い。他のマンガ家のマンガにはまず出て来ないような人間がここにいる。
「おねがいだから死んでくれ」「がんばれメガネ」「それがだよ」がベスト3。

「おねがいだから死んでくれ」少年は友だちを作ることによって今の自分が変わることを夢見るのだが、結局それはまさに夢で終わる。その残酷さ。ラスト2ページが上手い。

「がんばれメガネ」これも自分を変えようとするのだが、その方向性があらぬところに行ってしまうという悲劇。それにしてもこのメガネの子の言っていることが本当なら、高校時代、仲間にいいように利用され、お金を巻き上げられたことになるな。

「それがだよ」ちょっとホッとする結末。


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