ディズニーアニメを見る1 『シンデレラ』 見よ、彼女の勝ち誇った顔を

ブルーレイ(アニメ)『シンデレラ』CINDERELLA 1950年 アメリカ 製作総指揮:ウォルト・ディズニー
上映時間75分 日本語字幕版
2015年5月20日(水)鑑賞

ディズニーの実写版『シンデレラ』を見たので、その原点であるアニメの方も見ておくかと、ブルーレイを購入して見てみた。
実写版105分に対してこちらは75分。話の大筋は同じだけど、オリジナルはずいぶんシンプル。
まず、冒頭でヒロインのシンデレラのこれまでの人生、家庭環境をナレーションと共にザックリと紹介。
父母の死により、継母とその連れ子の娘2人がシンデレラの家に住みつくまで、ものの数分でおしまい。
ここの部分にじっくり時間をかけてやった実写版と大違い。
まあ、この辺は分かり切ったことで本筋はこれからだからそこに至る過程を端折るのも頭のいいやり方だと思う。
本筋としてはまず継母と2人の娘にシンデレラがこき使われる日常が描かれる。
所謂イジメなんだが、そんなに酷く描かれていないので安心。こういう所を陰湿にエグく描かれるとこれからの話が暗くなる。
また、シンデレラも健気で気丈な娘に描かれていて、イジメに負けない感じが出ている。
屋根裏部屋に住んでいてもネズミたちを友として明るく生きている。
実はこのアニメで一番ダメというか気に入らなかったのは、このネズミたち。
シンデレラは彼らの言葉が分かるという設定でそのやり取りに時間が割かれ、それ以外でも彼らの出番が多いのだが、こういう小動物を使って話を進めるというのが何とも古臭くかったるい。
可愛い小動物出しときゃ、子供たちは大喜びという狙いなんだろうが、今見るとかなりのブレーキ。
出しゃばりすぎ。
ま、この時代はあくまでもアニメは子供が見るものという前提で作っているので正直大人が見るのは辛い部分はある。もっとも、それ以前の『白雪姫』なんかは、今見ても「大人の鑑賞」に耐えうる傑作なのであるが。

このあと魔法使いのおばあさんが出てきて、シンデレラに魔法をかけるお馴染みのシーン。これはやはり見ていて高揚するアニメならではの名シーン。実写版も良いのだが、魔法が解けるくだりとかリアルにやっているのでいささか気持ち悪い。
舞踏会のシーンはそれほど華美でなくシンプルなのがいい。それにしても王子さまの影の薄さよ。役割としては、舞踏会でシンデレラとダンスを踊るだけだから無理もないのだが。実写版の方はそれなりに王子さまの描写を多くして性格も分かるのだが、こちらは本当に記号としての王子さまに過ぎない。

クライマックスはこれまたお馴染みのガラスの靴のシーン。ただディズニーはアレンジ加えている。
継母がガラスの持ち主がシンデレラであると見抜き、シンデレラを部屋に幽閉し、出られないようにする。継母は単なる意地悪キャラかと思ったら意外に洞察力のある頭のいい女だった。そこが面白い。実写版もこの辺は踏襲していて継母を演じるケイト・ブランシェットの演技の見せ場になっている。
いよいよ、シンデレラがガラスの靴を履くシーン。ここで継母が何とガラスの靴を落としてしまう。粉々に砕け散ったガラスの靴。ほくそ笑む継母。だが、シンデレラは少しも慌てず、もう片方のガラスの靴を取り出し、自分で穿いて見せる。ピッタリだ。この時のシンデレラのまさに勝ち誇った表情がとてもいい。
ガラスの靴一つでこれまでの人生を大転換してしまう、というのを極めて劇的に描いていて実に爽快感がある。
色々不満もあるアニメだが、このシーンは最高に興奮した。

ただ後で考えてみると、シンデレラが自分の持っていた靴を履いて見せるってダメじゃない?それがお城に残した靴の片割れと確認できないんだから。
ま、いいか。爽快感優先。






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