『相棒シーズン13 第15話鮎川教授最後の授業』 なぜ人を殺してはいけないのか

ドラマ『相棒シーズン13 第15話鮎川教授最後の授業』監督:和泉聖治 脚本:輿水泰弘
2015年2月11日(水)放送

(注意!)ネタバレあり
鮎川教授の古希を祝うパーティに参加した教授のかつての教え子杉下右京ら6人は、食事に入れられた睡眠薬で眠らされてしまう。目が覚めるとそこは地下室だった。そこにやって来た鮎川教授は、最後の授業だと称して、「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに答えよ、と命じる。何かの座興だと思ったが、教授が実弾入りの猟銃を持ち出して脅迫するに及んで容易ならざる事態であることが分かってくる。

「自分の中の悪魔を抑えきれなくなった」教授が、仕掛けた死のゲーム。「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに明確に答えられれば解放されるのか。杉下右京は、この問いに答えはないと言う。

杉下右京「ですから先生は明確な回答などありえないことを今改めて、確かめているのかもしれません。おそらく悪魔を抑えつけるのではなく解き放つためにこんなことをしているのではないかと。」
社美彌子「これは人を殺してはいけない理由などないと確信するための試験だとおっしゃるのですか?」
杉下「ええ、それで心置きなく人を殺せます。」

『そして誰もいなくなった』『ロープ』『もっとも危険なゲーム』といった過去作をつい思い浮かべてしまう。リアリティーのないゲーム性の強い話だなあ、と思うが、最近でも現実に「人を殺してみたかった」という女子大学生が知人の老女を殺した事件があったばかりなので、「ありえるかも」と思わせてしまうところがこのドラマの強み。
ただ、眠っている6人の人間を2人で別の場所に運ぶといいのは無理を感じるけど。

杉下が携帯電話で助けを呼ぶと甲斐享が出ないので鑑識の米沢守に掛けると釣りの最中だったというシーン、伊丹が訓練以外に拳銃を使った事がないのを告白するシーン、こういうちょっと笑えるシーンを織り交ぜるのがいかにも『相棒』らしい面白さ。大仰に煽り立て緊迫感を醸し出すのではなく、ユーモアを交えて全体的に何処かクール。そこがいい。

鮎川邸にやって来た伊丹たちが、そこに杉下たちを発見できないというくだりは、過去の『相棒』の某作にあった手の流用だな、と思いつつも別に腹は立たない。むしろパロディ的で嬉しい。

ラストで「つづく」と出る。つまり久々の前後編というわけ。さて次回はどうなるか。鮎川教授は、単なるサイコじゃなくて別の狙いがあるのではないかと睨んでいるのだが、どうだろうか。

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