『新ナニワ金融道』 貸した金返せよ

ドラマ『新ナニワ金融道』脚本:君塚良一 演出:河毛俊作
2015年1月24日(土)放送

(注意)ネタバレあり

ドラマ『ナニワ金融道』10年ぶりの新作。この10年くらいの金貸し業の変化(法規制その他)を豊富に盛り込んで今の時代にふさわしいドラマになっている。ただ、主人公の灰原は昔のままだなあ。金貸しとして15年のキャリアを積んでいるのにいまだに甘さが抜けず、女性に同情して非情になりきれない。成長しないキャラだ。15年も何やっているんだろう。やっぱり中居正広主演となるとあまり非情なキャラにできないのか。
ま、その分、桑田役の小林薫がエゲツナイ手段を平気で使って仕事するのでうまく中居の甘さをフォローしている。それにしても小林薫はまだ管理職にはなれないで現場の第一線か。『カバチタレ』では偉い人になってたのに降格か。
ともあれ小林薫の演技は楽しい。このドラマの最高の見せ場と言っていい。

話としては、蓮佛美沙子演じる女性の話がメイン。父親の会社が借金を抱えるのだが、売れる土地があるのに「亡き母親の思い出の場所」だからと売ろうとしない。切羽詰まった局面なのに何眠たいこと言っているの、と思ってしまい、全く共感も同情もできない。話の展開を面白くするためにこういうキャラにしたのだろうが、思い出に固執する人間ってどうも好きになれない。そういう女性に入れあげる灰原もちょっとどうかと思ってしまう。
ここが納得できない。せっかく土地を巡る敵役との戦いの二転三転する話が面白いだけに残念。

脇筋の小池栄子を巡るエピソードが面白い。夫婦揃って借金を抱えて、桑田の入れ知恵でイメージビデオ(実はAV)出演をすることになる女の役って元グラビアアイドルでイメージビデオにも出ている小池栄子だからまさにはまり役。セルフ・パロディの自虐ギャグとも受け取れる。しかし、悲しいことにもはや熟女ものAVなのが・・・。
ちょっとくたびれた感じがよく出ていて小池栄子、なかなかいい。

ラスボスが、ユースケ・サンタマリアなのが弱いなあ。ちっとも悪くも怖くも見えない。ヴァラエティのイメージが強いせいかどうも人の良さが見えてしまう。

全体的に素晴らしいとは言えない出来だけど、借金は怖い、ということを改めて認識できる啓蒙ドラマとして、小林薫の怪演が楽しめるドラマとしてそこそこ面白く見た。
かつての社長役の故緒形拳が遺影で出たり、回想シーンで出たりするのでちょっぴりしんみりした。

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