『謎の彼女X 第12巻』 謎の最終巻

マンガ『謎の彼女X 第12巻』植芝理一著 講談社アフタヌーンKC 2014年11月21日第1刷発行 2014年11月21日購入 東武ブックス梅島店 定価627円
2014年11月22日(土)読了

(注意)ネタバレあり

“正体不明”の恋愛漫画、
大団円の完結巻!!

どこまでも謎で
どこまでも純粋な
2人の恋。
これまでも、きっと
この先もずっと━。
(帯より引用)

ついにこれでおしまい。作者のあとがきによれば10年続いたそうである。ぼくが読み始めたのはずっと遅い。何しろテレビアニメの方を先に見たのが切っ掛けなのだから。アニメが放送されたのは、2012年4月から6月だからせいぜい2年半のお付き合いになる。それでも感慨深いものがある。

さて最終巻(帯によれば完結巻)である。だが、取り立てて大きな事件が起きるわけではない。むしろ一番穏やかな巻かもしれない。ただ、主人公である卜部美琴と椿明のカップルにとってはある意味重要な幾つかの出来事が起き、変化もしくは成長が見られる。
椿明の姉、陽子が弟と卜部美琴が付き合っているのを知ったのもその一つか。それによって最終話に向けて緩やかに話が進んで行く。これは実にうまい。

最終話に於いて、卜部美琴が初めて「・・・・・・キスして」と言う。やっとか!と思いきや、椿明は、「今日は止めにしない・・・?」と言ってしまう。いかにもの展開だが、やはりこの方がしっくりくる。結局、二人がカップルになって12巻分費やしてまだキスもしていないという関係性。第1巻を読んだときは、まさかこんな終わり方をするとは思っても見なかった。だって最初から卜部美琴は、椿明に「あなたは私の生まれての初めてSEXする相手となる男の子」なんて言っていたのだから、どんな過激な展開になることかと期待するではないか。それがどんどんと過激ならざる方向に進んで行ってしまった。途中、それが物足りなく思えたが、もうそれが12巻までくると、それもあり、と思えるようになった。

やっぱり、このマンガの魅力は、ヒロイン卜部美琴にある。最後まで謎の部分を残しつつも、割と普通の女の子の部分も見せていくところが上手い。この巻のなかで、丘歩子が、「キャラ変わってるぞーっ」と突っ込むところが笑える。それは読者の気持でもある。
結局のところ、不思議な少女卜部美琴がごく普通の少年椿明と恋することによって変わっていく、もしくは成長していく姿を描いたのがこのマンガだ。人は、恋愛することで成長するというシンプルでポジティブな考え方に貫かれている。実は、これは極めて王道を行く恋愛マンガだったのだ。

と、再認識したところで、また第1巻から読み返したくなった。アニメも見直してみたい。
謎の彼女X(12)<完> (アフタヌーンKC)
講談社
2014-11-21
植芝 理一

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