『ごめんね青春! 第1話』 先生、これ授業ですか?

テレビドラマ『ごめんね青春! 第1話』脚本:宮藤官九郎
2014年10月12日(日)21時~22時9分放送 TBS系

長い歴史のある女子高と男子高が合併することになり、そこで巻き起こる騒動を描くコメディドラマ。何というか学園ものの定番ストーリーという感じ。ドラマや漫画で何度も見てきたような気がする。何を今さら、という気もするが、そこは宮藤官九郎のこと、ビックリするようなトンデモないものを見せてくれるだろうと期待して見た。

クドカンらしく下ネタもばんばん取り入れて、色々なギャグも散りばめてゲラゲラ笑える。ストーリーはそれほど奇抜でもなくむしろ平凡だが、クドカン好みのキャラたちがとにかく面白く、それを見ているだけで飽きない。またそういうキャラを演じる俳優たちのキャスティングも上手い。
例えば、カトリック系のお堅い女子高の校長に斉藤由貴というのは絶妙。彼女は、実生活では、敬虔なモルモン教徒だったはず。こういう役がピタリと嵌る。生活指導の女性教師役に満島ひかり。彼女の役もいかにも彼女にふさわしいヒステリックでちょっと怖い女性。今回はさほど多い出番とは言えなかったが、彼女が女性陣の主軸か。

面白い脚本、達者な演技陣の演技、切れ味良い演出、を楽しんでいたら中盤辺りから雲行きが怪しくなってきた。何だか主人公の過去話がやけに長いな、と思ったら、実にとんでもないことが暴露される。
う~ん。これじゃとてもコメディと呼べなくなっちゃう。
コメディの主人公がどんなにバカでもドジでも構わない。むしろその方が面白い。コメディの主人公が羽目を外した愚行を繰り広げても構わない、むしろその方が面白い。
この主人公が過去に犯した行為は、とうてい容認できない。勿論故意にやったのではないにしろ、それで多大な損害が出て、さらに二人の人間の人生が確実に変わった。そのうえ、主人公は自分がやったことを誰にも告白せずに来てしまった。法律的にも道義的にも問題がある。
シリアスなドラマだったらこれもありだろうが、コメディにこれはあまりにも重くて暗すぎる。
さすが、クドカン、とんでもない毒をぶち込んで来た。
これ、今後どうするのだろう。主人公が謝罪して済むレベルの話じゃない。あれ、それでタイトルが「ごめんね青春!」なのか。
ま、常識的には主人公がやったのではないことが分かる、という展開か。そうじゃないと素直に笑えない。
本質的に宮藤官九郎はダークで毒を持つ作家であると思う。

第1話のラストで実験的に女子校に行くことになった男子たちが、女子の激しい攻撃を受ける。ここもコメディにしては厳しい展開。黒島結菜、川栄李奈、森川葵といった女の子たちがみんな上手くて怖い。この三人を見ているとどういうわけか、『あまちゃん』の能年玲奈に似ているように思えてならない。顔は似てはいないのだが、セリフを発すると、「あまちゃん」なんだなあ。同じクドカン脚本なのでセリフ回しとかで似てくるのかな。

ともあれ来週も楽しみだ。

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