『新装版 寄生獣 第1巻』 塚原卜伝を知っていますか?

マンガ『新装版 寄生獣 第1巻』岩明均著 講談社 アフタヌーンKCDX 2014年8月8日第1刷発行 2014年9月4日第2刷発行 2014年10月9日(木)購入・読了

アニメ化と実写映画化に合わせて新しく刊行されたシリーズの第1巻。今までいろんなサイズで出ているが、この新書版サイズで出るのは初めてだと思う。

第1話侵入から第7話襲撃まで収録。寄生獣が、初めて飛来して泉新一に寄生するところから、「A」が新一のいる学校を襲撃するところまで。
久々に読みなおすと本当にこのマンガは色々な意味でユニークだなあ、と思う。同じプロットでも他の人が手掛けたら全く違うものになりそうな気がする。
岩明均というマンガ家の唯一無二の才能が遺憾なく発揮されている。

後まで記憶に残るのはどうしても人体損壊のグロテスクな描写やバトルシーンなのだが、今回読んでみて結構作者が笑わせようとギャグを仕込んでいることに気付く。まあ、それが笑えるかは別の問題だが、作者としてはかなり本気と見た。
なかでも一番強烈なのは、56ページの最後のコマ。ここまで露骨な下ネタギャグやるかね、と大いに感心。さすがに昨日から始まったアニメでもこれは放送できないだろう。寄生獣が、何にでも変形できるという設定を生かした作者自らによるパロディといえる。

人間の首が飛んだりする人体損壊というか破壊シーンは、岩明均マンガでお馴染みだが、まだこの第1巻では試行錯誤といったところ。あまりにも有名な夫が妻の頭を丸ごと食べるシーンは強烈なインパクトを残すが、ライオンを殺すシーンなどは割にチャチ。悪い意味でマンガチックなのだ。その辺も岩明均らしいとは言える。

感心するのは、第1巻から中身が詰まっている感じがすること。バトルシーンも豊富。犬、街で遭遇した男、「A」とそれぞれ設定・タイプを変えて工夫している。犬が変形するところなど異様な迫力で好きだ。

新一に後ろから近付いた村野里美が、空手チョップをやろうとして逆に新一に手を掴まれるシーンで里美が、
「ギョエーッ 塚原卜伝」
というセリフがあるのだが、もう今では塚原卜伝(つかはらぼくでん)という名前が通じないと思ったのか、昨日のアニメでは、このシーンはあれど卜伝のセリフなし。
時代は変わる。
ま、このマンガが雑誌に掲載された1990年でも塚原卜伝が通じたかどうか。ぼくも塚原卜伝って真剣白羽捕りしか思い浮かばないし。

それはさておき非常に面白く読んだ。2巻以降も買わなくちゃいけない。
(追記)56ページの下ネタ(右手がペニスになる)、アニメ第2話で映像化されていた。まさかと思っていたのでびビックリ。ま、ぼかした絵ではあるが。
新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン)
講談社
2014-08-08
岩明 均

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック