「孤独のグルメ 第一話 江東区門前仲町のやきとりと焼めし」 決まり文句なんだな

テレビドラマ「孤独のグルメ 第一話 江東区門前仲町のやきとりと焼めし」原作:久住昌之・谷口ジロー(作画)脚本:田口佳宏 監督:溝口憲司 出演:松重豊 ふくまつみ 山村美智
2012年1月4日(水)24時43分~25時13分放送 テレビ東京

第一話は、江東区門前仲町の「やきとり 庄助」。

やきとりは、ねぎま、なんこつ、皮、砂肝、手羽先、レバー、つくね、の7種類、全部塩です。
ホッケスティック(和風なのか洋風なのか、分からんがうまいぞ)。
信玄袋(ホタテとおくらが入っている、これが福袋なら大当たりだな)。
生ピーマンのつくねの肉詰め(にがい、でもうまい、にがうまい)。
和風焼めし(焼きめしなんだ、チャーハンじゃなくて)。(焼きめしに梅干し、発想がなかった、これいいぞ)。

名作マンガの実写ドラマ版。
今期(2012年1月~3月)のテレビドラマの中では最も期待していた作品。ただ、原作が好きすぎて一抹の不安を感じていたのもまた事実。胸をドキドキワクワクさせながら観た。

面白い、傑作だ。原作をどのように料理するのかと思ったら、この手で来たか、という妙手が繰り出され、大変楽しく観た。
簡単に言うと、原作の勘所を押さえつつも一味違ったものに仕上がっている。原作通りのストーリーではないし、舞台になる飲食店も原作とは違う。どうやらドラマ化に際して原作の店を使わず、新たな店を探し出してきたようだ。そして、実在の店での実在の料理をドラマで披露して楽しませてくれる。原作と同じでないと気が済まない原作原理主義者の方たちはどう思うか知らないが、わざわざ原作にはないが原作の如き味わいがある店を探す手間をかけている凝り方が凄いと思った。

一つのテレビドラマとしてみるとドラマティックなことは何も起こらない。ちょっとした意志の疎通による戸惑い、みたいなことを主人公である井之頭五郎(松重豊)が、客との会話で感じるとか、神社でバカップルとすれ違うとか、老女が落したみかんを拾ってあげるとかの日常的なことしかおきない。店に入ってからもただ、食事の描写と主人公のモノローグと店の女将との会話があるだけにすぎない。「深夜食堂」のように料理に引っかけて何らかの人間ドラマが展開することは全くない。ドラマ性の排除はアッパレと言いたいくらい。で、退屈かといえばそんなことはなく、終始ニコニコしながら面白く観ることができた。

井之頭五郎に松重豊というキャスティングは如何か、という議論はこれから当然起きて来るだろうが、私は支持派である。ハードボイルドなニュアンスがあり、柔軟さも兼ね備えている。モノローグが多い芝居だが、過剰になりすぎず、感情表現も抑え気味でありながら、暗くならず爽やかなので安心して観ていられる。

ドラマの後半部に「ふらっとQUSUMI」というコーナーがあり、原作者の久住昌之が登場し、ドラマのモデルになった実際の店で食事をする趣向になっているのが面白い。
久住昌之曰く「井之頭五郎が飲めないので、(第一話を)飲み屋でやるというのは抵抗があった」そうである。ただその店がなかなかいい店だったので納得したようだ。
ちなみに実際の店の女将とドラマの中の女将役の女優(ふくまつみ)が実によく似ている、と久住昌之が指摘したのは全くもって同感。

来週からも大いに期待できる。

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