「フラッシュフォワード 最終話(第22話) 未来に追いつく日」 すべては謎のまま

テレビドラマ「フラッシュフォワード 最終話(第22話) 未来に追いつく日」FLASH FORWARD 2009年~2010年 アメリカ 原作:ロバート・J・ソウヤー 出演:ジョセフ・ファインズ ジョン・チョー ソーニャ・ヴァルゲル ジャック・ダヴェンポート ドミニク・モナハン 竹内結子
2011年9月17日(土)24時30分~25時25分放送 テレビ朝日
2011年9月18日(日)鑑賞

いろいろ文句を言いながらもそれでも毎週観てきた「フラッシュフォワード」、いよいよ待望の最終話ということで期待に胸ふくらませて観たら、唖然茫然となってしまった。ラストをテレビ朝日が大幅カットしたのか、それとも観ている私がラストで突然の意識喪失に襲われたのか、と思うほどの支離滅裂、竜頭蛇尾、言語道断なラストであった。アメリカのテレビドラマはこういうのがあるから油断できないのだ。してやられた!という感じ。

全人類意識喪失というSF的ハッタリズムが大いに気に入って観始めたのだが、最初の数回は実に面白かったのに次第に観ていて気持ちが高揚しなくなってきて、あとは惰性で観続けたというのが正直なところ。全然つまらなくなったら観るのを止めてしまうのだが、時折、面白くなりそうな展開があり、何がしかの期待を抱いて最終話まで来てしまった。
結局、SFとしての面白さはブラックアウトと呼ばれる全人類意識喪失のみにあり、そこからSF的に話が膨らまないことが大いに問題である。これだけの非常事態が起これば、世界中に多大な影響を及ぼすはずなのにその辺の描写が実におざなりなのがつまらない。
ドラマとして話を進める上で登場人物を絞ってしまうのはやむを得ないことかもしれないが、スケール感がなく何だかせせこましい印象を受ける。SFというよりありきたりの捜査もののストーリー展開になるのもややガッカリ。しかもその捜査が試行錯誤の一進一退の繰り返しで一向に真相にたどり着けないので飽きて来る。そのうえ、まずいことに登場人物のメロドラマ的人間関係のあれやこれやが繰り返し描かれるのも退屈を誘う。
主役のジョセフ・ファインズは好きな役者ではあるが、今回の役自体がいいとは思えない。FBI捜査官で過去にアルコール依存症になり、いまだに妻との関係はぎくしゃくしている、という人間的苦悩の持ち主というのは実に辛気臭くて観ていて興が乗らない。悩みを持つ人間を描けばドラマに深みが出る、というものではない。

いちばん酷いのは、テレビ朝日が鳴り物入りで宣伝していた竹内結子のエピソード。今さらアメリカ人の作るトンデモ日本人に文句を言う気も起きないが、日本人云々を抜きにしてもこれは酷かった。本筋とは何の関係もない安っぽいメロドラマにすぎない。竹内結子は別に好きでも嫌いでもないが、こういうのに出て喜んでちゃだめだと心底思う。

22話もかけてさまざまな謎を提示し、伏線らしきものを張り、思わせぶりで意味ありげで奥が深そうに見せておいて最後の最後でこういう終わり方をするというのは腹立たしい限りである。
「シーズン2をお楽しみに!」的なニュアンスはあるのだが、結局シーズン2は作られずこれでおしまいというのも情けない。全部投げ出されて謎は謎のままだし、主人公の生死さえ定かではないというのもあんまりだ。

謎の組織及びその黒幕とは何か。彼らがブラックアウトを仕掛けたわけとは何か。ジェリコという組織との関連は何か。大統領は失脚しなかったのか。なぜ再びブラックアウトは起きたのか。なぜサイモン・キャンポスはそれを阻止できなかったのか。分からないことだらけ。

サイモン・キャンポス役のドミニク・モナハンは実によかった。このドラマの中で一番印象的な役だし、演技であった。
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