「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」

ブックガイド(エッセイ)「僕が読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」2001年 立花隆著 文藝春秋 2001年4月20日第1刷 
2011年6月26日(日)読了

現在(2011年)も「週刊文春」にて連載中の「私の読書日記」の1995年11月から2001年2月までの約5年分をまとめたもの。その前の分は、「ぼくはこんな本を読んできた」というタイトルで出版されている。確かこのブログでもとりあげた記憶がある。

立花隆の「序」によれば、この本は所謂書評ではないのだという。あくまでも本の紹介であり、その本の要約と引用によってその本がいかなる本かを読者に指し示すという意図のもとに書かれているようだ。
もっとも、まったく批評的な観点がないかといえばそうではなく、時折、辛口な批判が見受けられる。ただ、罵倒のためだけに俎上に挙げるというような姑息なことをしていないので読んでいて気持ちがいい。
また、立花隆自身が自負するように多様なテーマを扱った本を取り上げているので、その紹介文を読んでいるだけでもこちらの知的好奇心がいたく刺激され、無性に本が読みたくなる。
膨大な数の本がこの中で登場するが、ベストセラー本は意識的に避けられ、小説はほんの少し、マンガはゼロ。ノンフィクションはさまざまなものが出て来るが、スポーツ関係はあまり興味がないようで1冊のみ(「無敵のハンディキャップ」)。そういうセレクトじたいに立花隆の強烈な個性を感じる。このセレクトこそが、批評なのかもしれない。

ここで取り上げられた本はそのほとんどが読んだことがないが、それなのに(それだから?)実に面白く読んだ。さわりだけでもここまで読書意欲をかきたててくれるブックガイドはめったにない。立花隆の名人芸が光る。



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