「ムーミン谷の十一月」 ムーミントロールを待ちながら

児童文学「ムーミン谷の十一月」1971年 フィンランド トーべ・ヤンソン作・絵 鈴木徹郎訳 講談社 ムーミン童話全集8 1990年12月5日第1刷発行 1997年6月6日第13刷発行
2011年5月2日(月)読了

第8作。つまらなかった。
前作「ムーミンパパ海へいく」の裏ヴァージョンとでも言おうか。ムーミン谷からいなくなったムーミン一家を訪ねて様々な生き物が登場する、という趣向は一見面白くなりそうなのだが、見事につまらない。
まずそもそもストーリーがつまらないし、状況設定がつまらない。やはり、彗星や津波のような異常事態が起きるとか、過酷極まる自然に翻弄されるとかのドラマティックな要素がないと話が持たなくて退屈してしまう。
それに加えて、登場する生き物のキャラがつまらない。もっと強烈な個性の持ち主がいないと話が持たない。例によって、それぞれそれなりの悩みをみんな抱えているのではあるが、それの描き方がどうもおざなりに思えてならない。何だか各自で自己完結しておしまい、という感じでちっとも心に響かない。具体性に欠け、ひどく観念的なのである。トーべ・ヤンソンの行き詰まり、といったものを感じる。
これ以降、ムーミン作品は書かれていない。
ムーミン谷の十一月 (ムーミン童話全集 8)
講談社
トーベ・ヤンソン

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