「鬼平犯科帳スペシャル~一寸の虫」

テレビドラマ「鬼平犯科帳スペシャル~一寸の虫」原作:池波正太郎 脚本:古田求 監督:石原興 出演:中村吉右衛門 多岐川裕美 蟹江敬三 梶芽衣子 勝野洋 尾美としのり 綿引勝彦 沼田爆 寺脇康文 若村麻由美 原田龍二 北見敏之 三国連太郎 
2011年4月15日(金)21時~22時52分放送・鑑賞 フジテレビ系

久々のスペシャル。「鬼平犯科帳」ってつい観てしまう。中村吉右衛門を始めとしたレギュラーメンバーの健在ぶりを確かめて何となくほっとして、話にも引き込まれて面白く観た。
今回は、密偵の仁三郎の苦悩が話の核であり、鬼平がさほど活躍するわけではないが、出番が少なくとも、鬼平役の吉右衛門がさすがの貫禄である。また、仁三郎役の寺脇康文も好演であり、儲け役とはいいながら泣かせる。同じ密偵仲間役の蟹江敬三、綿引勝彦、梶芽衣子も長年演じてきた役だから実に嵌っていて見応えがある。暗い過去の闇を背負って生きなければならない者の深い悲しみが伝わってくる。勧善懲悪の単純な図式に収まらないところが「鬼平犯科帳」の良さである。悪人であっても情があり、苦しみがある。
また、善人であってもふと道を踏み外す者もいる。今回は、その辺を原田龍二と若村麻由美の二人が表現する狙いがあったと思うが、寺脇康文の方の描写に比べるとややおざなりに終わっていて物足りない。どうやら、原作の二つの短編を融合させたのが今回の脚本らしいが、その融合が今一つ上手くいっていないのが残念。
高齢の三国連太郎が画面に登場すると何だか気の毒な気もするのだが、ラストの詮議の場ではきちんとした見せ場になっていて、さすがの一言に尽きる。

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