「相棒 Season9 第16話 監察対象 杉下右京」 ミイラ取りがミイラになる

テレビドラマ「相棒 Season9 第16話 監察対象 杉下右京」脚本:戸田山雅司 監督:田村孝蔵 出演:水谷豊 及川光博 川原和久 六角精児 山西惇 堀内敬子 伊藤孝明
2011年2月23日(水)21時~54分放映・鑑賞 テレビ朝日系

お遊び回。シリーズ・キャラクターを使ってこんなドラマを作れるなんて高視聴率・高評価のたまものだろう。見る方も気楽に楽しめる話である。
構成が凝っている点では、Season8の「右京 風邪をひく」を思い出させるが、それに加えて、さらに杉下右京という人物を再検証していくという仕掛けがなかなか面白い。
監察官(堀内敬子)が、右京(水谷豊)の周囲の人々を一人一人聴取していく過程で右京の人物像が浮かび上がってくる。ずっとこのドラマを観ている者には、「何を今さら」という感じもあるが、他者の眼から見た右京というのが相当に「横紙破り」のとんでもない存在だというのが明瞭にわかって意外に面白かった。意外といえば、伊丹(川原和久)や角田課長(山西惇)がきちんとカッコよく描かれているのも意外だ。それぞれの「刑事の矜持」が伝わってくる。
少し視点を変えただけで違って見えるというのは興味深い。
メインの殺人事件はむしろ単純すぎてかなり物足りないが、もうひとつの企みはかなりトリッキーで面白かった。ただ、堀内敬子は好きな役者なのだが、なんだかミスキャストという感じでいま一つさえない。
こういうお遊びをやって見せるのは大いに歓迎なのだが、むしろもっとハードな展開にして実はトリックでした、という構成にした方が効果あったのではないか。軽妙に作ってある分、種明かしのショックが弱いように思えた。
ともあれ、他ではまず見られない余裕の一編だった。

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