「夜行観覧車」 

小説(ミステリ)「夜行観覧車」2010年 湊かなえ著 双葉社 2010年6月6日第1刷発行
2011年1月4日(火)読了 読書時間120分

湊かなえの小説を読むのは4冊目。すらすらと読めてそこそこ面白いのだが、それ以上のものは何もない。
ある殺人事件を周囲の人々のさまざまな視点から描いていくという手法自体が、「またか。」と思わせてまるで新鮮味がないし、期待したミステリ色がまるで薄い。まあそんなものを期待した方が悪いのかもしれない。「意外な真相」もなければ、「どんでんがえし」もなく、とりたてて山場もなくて終わってしまった。
デビュー作の「告白」にあったようなハッタリズムも影を潜めている。湊かなえの持ち味である歪んだ性格の人物による気色悪い言動もやや薄められている。何となく話が丸く収まりすぎて「告白」の異様な後味の悪さがない。

一つだけちょっと気になったのは、肝心の犯人の視点からの「真相」がまるでないこと。他の人物の心理や言動は事細かに書かれているのに犯人に関してはまるでない。本当の「真相」はやはり犯人しか知りえないはずなのに、それはなしにして周りから追及していく、というやり方もありだと思うが、ここではあまり成功していない。



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