「ヴァギナ 女性器の文化史」 人類にとってヴァギナとは何か

評論「ヴァギナ 女性器の文化史」THE STORY OF V -Opening Pandora's Box 2003年 イギリス キャサリン・ブラックリッジ著 藤田真利子訳 河出書房新社 2005年12月30日初版発行 2006年6月30日11刷発行
2010年11月8日(月)購入 BOOK・OFFパサージオ西新井店 価格1650円
2010年11月23日(火)読了

この前、「宇宙は何でできているのか」という本を読んで、僕が宇宙や素粒子物理学、ダークマターやダークエネルギーについて何にも知らないことを思い知らされた。今回、この「ヴァギナ 女性器の文化史」という本を読んで、僕がヴァギナについて何も知らず無知だったかを痛感させられた。目から鱗がバリバリと何枚も落ちた。さらにヴァギナ以外にもクリトリス、処女膜、ペニス、精子、オーガズムなどのついて知らなかったり誤解していたのを気づかせてくれた。これは非常に得難い本である。面白くてためになる本、とはまさにこの本のことである。

ただ、邦題のサブタイトル「女性器の文化史」というのはやや正確さに欠ける。そういう部分もあるのだが、決して文化の側面からだけヴァギナをとり挙げているわけではない。動物学、昆虫学、医学、民俗学、言語学などなど実に多岐にわたる分野の多岐にわたる視点からこのヴァギナという謎に満ちた存在にアプローチしていて極めて面白く、またスリリングである。
文章(訳文)は、実に読みやすく分かりやすく、基本的に真摯な姿勢が貫かれているが、時折ユーモラスな表現をまじえてこちらをリラックスさせてくれるが、それが下品になることはない巧さがある。

宇宙像と言うべきものが2000年代になって革命的に変わった、と「宇宙は何でできているか」は教えてくれたが、実はヴァギナもつい最近、1990年代になってから研究が進んだのだという。とはいえまだまだ議論の分かれる問題はあり、2000年代でも全てが解明されたのではない、とこの本は示唆してくれる。その辺が非常に興味深い。

○クリトリスは頂部と体部と脚部からできている。それまで考えられていたよりずっと大きい。(1998年の研究発表)
○クリトリスはペニスの残存物ではない。
○男性にもクリトリスはある。
○女性の射精もある。(反対論もあり)
○ヴァギナには超感覚知覚(ESP)がある可能性がある。
○ヴァギナの役割がかつて考えられていたより大きい。
○21世紀の性革命、ヴェルヴェット革命。

ヴァギナに超感覚知覚があるなんて話になってくると、もはやSFの世界である。とんでもないことになっていたのだとあらためて思う。僕ももっと勉強しなくちゃいけない。



ヴァギナ 女性器の文化史
河出書房新社
キャサリン・ブラックリッジ

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