「カウンセリング熊」 レミングの真実

児童文学「カウンセリング熊」THE CLEARING 1986年 アメリカ アラン・アーキン著 今江祥智・遠藤育枝共訳 原生林 1988年10月31日初版第1刷発行 1989年5月15日第2刷発行
2010年11月28日(日)読了

これは、アメリカ映画界において異彩を放つ俳優アラン・アーキンが1986年に発表した児童文学である。

うーん、あまり面白くなかった。どうもこういう動物を擬人化して何かを語ろうとするタイプの話は苦手だ。随分昔に読んだ「かもめのジョナサン」というのもその手の話だったが、ひどくつまらなくて閉口した記憶がある。こちらの方は、幾分ユーモアもありまだましという気はするが、それでもそんなに褒めたいところが見当たらない。
何らかの理由で群れから外れた動物たちがいつしか集まって共同生活を送るようになる。そこで起きる様々なささやかな出来事から人生(動物だから動物生?)や社会というものが見えて来る。そこから何らかの教訓が得られればいいのだが、僕は駄目だった。重要な位置を占めるキャラである大熊の存在もどうにも理解できなかった。
レミングのニーニはなかなかいいキャラだと思ったのだが、今一つ生きてこない。
全体的に「一体何が言いたいの?」という疑問が最後まで解けなかった。

レミングと言えば僕が子どもの頃は、「集団自殺する動物」として有名だったが、どうも最近ではあれは真っ赤な嘘であるというのが定説のようである。
この本では、レミング集団自殺説に基づいていて、レミングのニーニはどうやら集団自殺の生き残りであり、レミングの本能に逆らって反レミングとして生きていかざるをえないという宿命にある。その辺の設定はいいのだが、ラストがよく分からない。レミングのニーニがレミングでなくなり、「ライオンであるレミング」になるというのが分からない。
難しい。

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