「なぜ美人ばかりが得をするのか」 美は部屋に入ってきたとたんにわかる

評論「なぜ美人ばかりが得をするのか」SURVIVAL OF THE PRETTIEST :THE SCIENSE OF BEAUTY 1999年 ナンシー・エトコフ著 木村博江訳 草思社 2000年12月8日第1刷発行 2000年12月20日第2刷発行
2010年7月25日(日)購入 BOOK・OFFパサージオ西新井店 価格105円
2010年7月28日(水)読了

何だか安っぽく、どこにでもありがちの邦題の本だが、中身は案外真面目でタメになって面白い本である。「美に関することがらが網羅され、まさに美のアンソロジーともいうべき本」という訳者のあとがきが的を射ている。過去の著名人の美に関する名言が紹介され、さまざまな学者たちの美に関する興味深い研究が披露される。ただ、著者の主張と言ったものはあまり感じられず、他人の意見の寄せ集めじゃないかという気もする。その辺がいささか物足りないところだが、そんなものと割り切って読めば問題はない。

各章のタイトル。
1章 なにが美しさをきめるのか
2章 美人は赤ん坊でもわかる
3章 男は写真で、女は履歴で相手を選ぶ
4章 人はなぜ髪と肌にこだわるのか
5章 顔は多くを物語る
6章 サイズが肝心
7章 ファッションの誘惑
8章 声、しぐさ、匂い、そしてフェロモン

このうち、とりわけ1章から3章までが面白い。美というものが男女関係や社会的生活に及ぼす影響をさまざまな角度からさまざまな事例を挙げて解き明かしていくのが面白い。「乳幼児に生まれつき美しさを感知する能力が組みこまれている」とか「男性の外見は、同性のあいだで支配的な地位を確立するうえで重要である」とかはなるほどと思う。美男子は女性にもてるだけではなく、男性の間でもリーダーになるというわけか、羨ましい話である。(反論したい気も起きる。)

最後に印象的な名言をひとつ。1章12ページより。

「いかなる人間にも、三つの望みがある。健康であること、正直な手段で金持ちになること、そして美しくあること。」(プラトン)

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