「贖罪」 つぐないって、なにをすることなのかな?

小説(ミステリ)「贖罪」2009年 湊かなえ著 東京創元社 2009年6月15日初版 2010年2月14日(日)購入 高田書店(古本屋) 価格100円
2010年6月5日(土)読了

「つぐないって、なにをすることなのかな?
美少女殺害事件から三年後、
投げつけられた激情の言葉が、
彼女たちの運命を変えた。」(帯より)

「告白」「少女」の湊かなえの作品。ある事件に関わった女性たちがそれぞれの視点から事件とその後の自分の人生を振り返って告白するというまさに「告白」と同じ手法を使っている。「またか!」とは正直思うのだが、読みやすいので一気に読了してしまった。
例によって女性心理の描写が微に入り細に入りで実に嫌らしくて楽しめる。まさに湊かなえの真骨頂という感じで、「もしかして俺ってこの人の書くものが好きなのかも」とついつい思ってしまう。ミステリとしては高く評価できないし、またしても「因果はめぐる糸車」的展開はいくらなんでも現実的には不自然すぎるだろう。4人の少女が成長してそれぞれが殺人を犯すというのは全くあり得ない話だ。
だが、湊かなえの作品にリアリティーを求めてもしょうがないという気がしてきた。ミステリというジャンルで括るから不満も出て来るのである。湊かなえの世界に浸りきる覚悟を持てばいいのだと、やっと気付いた。
湊かなえの世界、それは人間関係が不気味な因果で雁字搦めになっていておぞましい事件が起きる場所であり、またその世界に住む人々はことごとく心に傷を抱いて生きている。ミステリというよりサイコホラーである。ホラーとしてなら高く評価できる。





贖罪 (ミステリ・フロンティア)
東京創元社
湊 かなえ

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