「出禁上等!」 ブヒィ~! ブヒィ~!

エッセイ(ルポルタージュ)「出禁上等!」2004年 ゲッツ板谷著 角川文庫 2010年2月25日初版発行
2010年3月14日(日)購入 くまざわ書店アリオ西新井3F 定価660円
2010年4月4日(日)読了 読書時間120分

「売られてないケンカ、勝手に買います!
ぶっちゃけすぎの爆笑突撃ルポ見参!」(帯より)

あー、面白かった。でも読んでから2日しか経っていないのにどんなことが書いてあったかもう思い出せない。仕方がないので今またペラペラとページをめくってみているのだが、ダメだ、拾い読みしてもちっとも面白くないのだ。
ゲッツ板谷の本は、読み始めたら一気呵成に全ページ読み終わるのが一番いい読み方なのである。正直言って書いてある中身はしょうもない箸にも棒にも掛からないものなのだが、ゲッツ板谷にしか書けない非常に特殊な文章に感情移入できれば他では味わえない希有な感動が押し寄せてくる。
一体、今の日本でこれほど凄まじい言語実験を行っている作家が他にいるか。独創的で華麗な比喩に彩られた言葉や意味不明の奇怪なゲッツ語を見よ、いや、読め。
例えばこの本の第1章の一番初めの行だ。

「ブヒィ~! ブヒィ~!」

と書いてある。これがなんだかさっぱり分からない。別に豚が鳴いているのを描写しているわけではない(と思う)。これから始まるルポ・エッセイの決意表明なのだろうか。まあ、別に何でもいいのだ。文章が分からないとか、間違っているとか、馬鹿馬鹿しいとかの批判をゲッツ板谷にしてもしょうがない。そういうものなのだから。面白けりゃいいのだ。で、実際に文章は非常に面白い。
ただ、中身に関してはゲッツ板谷が自ら認めている通り、興味のないことに対してはかなり気持ちが入っていない。やけにテンションが低く、盛り上がらない。それでも先に書いたような天才的な文章術でどれも面白くしてしまう。なので、面白かったんだけど中身が何も思い出せないということになる。

こんなことを言うとゲッツ板谷に失礼かもしれないが、ゲッツ板谷ってすごく真っ当な常識人に見える。鋭すぎる観察眼でこの世の不条理を見抜く極めて洗練されたインテリであると思う。
でも、日常生活では絶対に会いたくない人ではあるが・・・。中島義道と日垣隆とゲッツ板谷は、書く本は抜群に面白いが知り合いにはなりたくない。

肝心のルポ・エッセイの感想なのだが、先に書いたようにまるで思い出せないのでまたいつかもう一度読んだときに書くことにしよう。





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