「<対話>のない社会」

エッセイ「<対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの」1997年 中島義道著 PHP新書 1997年11月4日第1版第1刷 1999年1月25日第1版第5刷 2010年2月11日(木)購入 BOOK・OFF梅島駅前店 価格105円 
2010年2月17日(水)読了 読書時間90分

中島義道の本では、いわゆる人生論みたいなものばかり読んできたが、これは「日本の社会に対してモノ申す」タイプの本である。非常に面白かった。この手の本はえてして作者が高みから社会を批判して悦に入ってる類のものが多いのだが、さすがは中島義道、一味もふた味も違う。

違法放置自転車に怒りを感じる人は多いだろうが、中島義道のように歩行の邪魔になる自転車をバッタバッタとなぎ倒していく過激な手段を取る人はまれだろう。そのため、同僚の大学教授に「おまえ、いつも自分だけが正しいと思って。威張るなよ!」と首絞められる羽目になる。(75ページ~76ページ)このくだりは読んでいて爆笑した。
過激なれど愛嬌あり。そこが中島義道のいいところだ。その主張にすべて賛同するわけではないが、面白おかしく読ませる才能は抜群にあり、主張も説得力がある。僕も中島義道の術中にはまったようだ。

観念的な議論に終わることなく、個人的な体験談や様々な文学、哲学作品を通して具体的に分かりやすくテーマを提示している。

13年前に書かれた本ではあるが、残念ながら今も当時と社会は変わっていないように見受けられる。中島義道は過激な実力行使を今もなお続けているのだろうか。

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