「フォーガットン」 前代未聞、空前絶後の大傑作

映画(DVD)「フォーガットン」THE FORGOTTEN 2004年 アメリカ 監督:ジョセフ・ルーベン 脚本:ジェラルド・ディベゴ 音楽:ジェームズ・ホーナー 出演:ジュリアン・ムーア ドミニク・ウェスト ゲイリー・シニーズ アンソニー・エドワーズ 上映時間91分 日本語字幕 DVD発売:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2010年1月20日(水)購入  ヨドバシカメラAKIBA店 価格1000円
2010年1月24日(日)鑑賞

バカ映画、トンデモ映画、ダメ映画の評判をさんざん聞かされ、肝心のオチも知ってしまった。ただ、細かいディテールなんかは知らないまま、初めて観てみた。

なんだ、物凄い傑作ではないか。本当に他人の評価は当てにならないものだ。これはまさに前代未聞、空前絶後の奇々怪々な傑作である。
それにしてもまあよくもこんな変なことを考えたものだ。驚きあきれる。予備知識のあった僕でさえ、実際に観るまではその変さ加減が分からなかった。もっと早く観ればよかった。

子供を事故で亡くした女性(ジュリアン・ムーア)の身に起きる不可解な出来事の数々。その裏には想像を絶する陰謀が隠されていた。というストーリーで、サスペンス映画と思わせておいて実は違うジャンルの映画でしたというギミックを良しとするかで評価が分かれるだろう。ただ、オチを知って観ていると、結構意識的に空撮を用いたりして「やってるな」と思わせる。大体、早い段階でジュリアン・ムーアが「これは人間の仕業じゃない」と指摘しているくらいだから一応伏線は張ってあるわけだ。僕は「ミステリーゾーン」の中の傑作「誰かが何処かで間違えた」を思い出した。あの超絶的オチに匹敵するのではないか。
「ミステリーゾーン」は一話が30分程度だったが、この映画は91分であり、オチだけではとても時間がもたない。そこでジュリアン・ムーアの大熱演が必要不可欠になる。強烈極まりない母性愛の持ち主をこれでもかと演じて観る者をひたすら圧倒する。大泣きするシーンがあるのだが、その泣き顔の凄まじさと言ったら・・・。おかげでいつも怪しげなゲイリー・シニーズも影が薄くなる始末。やけに暗いシーンが多くて観ずらいこの映画を最後まで観てしまうのはやはりジュリアン・ムーアゆえだろう。彼女がいなくてはクライマックスからラストにかけてが成立しない。

正直いって映画としての完成度は高くない。ただ、映画史に残るであろうあのシーンの衝撃を味わうと「前代未聞、空前絶後」と言わざるを得ない。
ある陰謀に近づきすぎた邪魔者を処分する。映画ではよくあるシーンだ。普通だと敵が邪魔者を銃やナイフで殺すか、拉致監禁し黙らせるかする。この映画はそんなありきたりの手は使わない。まあ、拉致と言えば拉致なのだが、それがまさにずば抜けた手なのである。映像的インパクトが凄い。これは小説でも漫画でも効果がない。映画でこそ生きる。そして、今後誰もやることのできない一回こっきりの手である。やればパクリと言われてしまう。
つくづく感心した。これを考えた人は天才だ。あまりに凄すぎて笑ってしまった。そうこれは、サスペンス映画と思わせて実はSF映画、と思わせて本当は壮絶なギャグを仕掛けたコメディ映画だったのだ。

こういうへんてこりんで面白い映画が観られるんだから長生きしなきゃね。これからも楽しませてほしい。とスタッフとジュリアン・ムーアにお願いしたい。

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