「談志映画噺」

映画本(エッセイ)「談志映画噺」2008年 立川談志著 朝日新聞出版 2008年11月30日第1刷発行
2010年1月27日(水)読了 読書時間100分

立川談志が、映画について自由気ままに書いた本である。談志も年のせいか毒舌も控えめで丸くなった印象を受ける。自分の好きな映画について熱弁を振るうさまはなんだか可愛らしい感じさえする。
特に大好きなミュージカル映画になると熱の入れ方が格段に違い、読むほうはその熱さにやられてしまう。映画ファンによる映画本はかくあるべし、という見本みたいなものだ。
ちなみに談志が好きなミュージカル映画としてタイトルを挙げているのは、「雨に唄えば」(1952年)「イースター・パレード」(1948年)「ショウほど素敵な商売はない」(1954年)といったところ。まさに王道である。意外に思えるほどひねりがない。だが、そこがいい。

他のジャンルの映画で取り上げているものもみてみると、コメディでは「マダムと泥棒」(1955年)「ワンダとダイヤと優しい奴ら」(1988年)という実に嬉しくなるものを挙げている。こっちはいささか通好みか。
通といえば、他の人があまり語らない映画について語りたくなるものだが、談志も例外ではない。「ブレイズ」(1989年)や「のるかそるか」(1989年)なんて忘れられた映画がどれだけ良かったか熱く熱く語っている。僕も「のるかそるか」のほうは観ているのだが、「それほどいい映画だったかなあ?」という感じがする。もう一度観てみるか。

談志が、「シベールの日曜日」(1962年)が大好きというのも意外だった。確かにいい映画だったが、今観ればどうだろう。心を病んだロリコン青年と少女との変態的ストーリーと受け取られかねないか。そもそも上映できるのか。それはさておき、「シベール」が大好きで、マリリン・モンローとオードリー・ヘップバーンが大嫌いというのはさすが談志という感じ。

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