フランソワーズ・サガンの息子、「ヤッターマン」

雑誌「週刊文春 2009年4月23日号」 2009年4月16日発行

阿川佐和子対談のゲスト、ドニ・ウェストホフって何者?と思ったら、なんとフランソワーズ・サガンの息子だという。おとといサガンの「悲しみよ こんにちは」を読んだばかりなので興味津々で対談を読んだ。今は亡きサガンの生前の伝説的エピソードの数々の真偽、知られざる内面、そして不幸な晩年と身内の者でしか語れない内容が実に面白かった。死後5年たつのにまだ息子が、サガンの借金の後片付けをしているというのも驚くが、サガンの本が今やフランスでもほとんど出版されていないというのも驚き。息子の今回の来日はサガンの伝記映画(6月公開)の宣伝のためということだが、映画が作られるくらいだからサガンが完全に忘れられているわけでもないようだ。

小林信彦の連載エッセイ「本音を申せば」は、映画「ヤッターマン」を取り上げて褒めている。

「ぼくはテレビアニメ「ヤッターマン」については、なにも知らない。知らないけれども、観ていれば、この映画のルールはわかってくる。アニメというから話がむずかしくなるので、漫画映画と考えればいいのだ。ぼくが子どものころ(戦前です)観ていたポパイとブルートのエンドレスな戦い、戦後でいえばトムとジェリーの無限の戦い。」(59ページ)

いささか、いやかなり例えが古いが、この指摘はかなり的を射ている。ドロンボーたちとヤッターマン1号、2号の戦いはまさにトムとジェリーである。(ナレーションで「毎週一回戦っている。」と明言しているのが可笑しい。)
インターネット上の映画評で説明不足と非難したのも見たが、小林信彦の言うように、「観ていれば、この映画のルールはわかってくる。」はずなので、単なる難癖にしか感じない。

「深田恭子、福田沙紀、岡本杏理の三人の女性がすばらしい。」

というのも全く同感。それにしても小林信彦は今年77歳になるのに有楽町の丸の内ピカデリーまで出向いて、「ヤッターマン」を観るというのがすばらしい。尽きせぬ好奇心に感服。

追記・小林信彦は1932年(昭和7年)生まれ。ちなみに岡本杏理は1994年(平成6年)生まれ。

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