「HEROES ヒーローズ」 ネガティブなアメリカ人、ポジティブな日本人

テレビドラマ「HEROES ヒーローズ vol.1」DVD(3話収録)2006年~2007年 原案・製作総指揮・脚本ティム・クリング 監督デビッド・セメル(1話)アラン・アーカッシュ(2話)グレッグ・ビーマン(3話) 出演マイロ・ビンティミリア アリ・ラーター ヘイデン・バネッティーア グレッグ・グランバーグ マシ・オカ ジェイムズ・カイソン・リー
DVD発売元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2月22日発売 放映時間 1話53分 2話43分 3話44分
4月17日 DVD鑑賞

超能力者たちを描く話題のSFテレビドラマシリーズ。取りあえずDVD1巻目を買って観た。1シーズン23話のうちの最初の3話収録。正直な所、まだ人物紹介しているような段階でいささかかったるい。3話140分使ってこの程度の進行状況では飽きてしまう。連続ドラマとして毎週1話ずつ観るのがいいのかもしれない。まとめて観ると中身の乏しさにがっかりする。結局ニューヨーク核爆発(の幻想)と謎の殺人鬼の跋扈、この二つのネタだけで引っ張ろうとするのは無理がある。そこで全米各地(と日本)にいる様々な超能力者に個別にスポットをあて、人間ドラマを展開している。ところがこの人間ドラマがつまらない。登場してくる超能力者たちのほとんどが、魅力に乏しく興味が湧かない。彼らは家庭不和の問題を抱えていたり、ギャングに命を狙われていたり何かしらトラブルに巻き込まれている。またある者は、超能力者である自分に悩み苦しんでいる。つまりタイトルロールの「ヒーローズ」とは正反対の存在なのだ。そこが皮肉で面白いとか、悩み多き凡人に親近感を抱くとかいう意見もあるだろうが、ヒーローらしからぬヒーローをこうも見せられてはまるで気合いが上がらない。その上、肝心の事件がまだ思わせぶりなだけで一向に見えてこないのでは、文句も言いたくなる。

ただこのドラマの唯一の救いは、マシ・オカ演じる日本人ヒロ・ナカムラである。ネガティブ思考のアメリカ人に対して彼だけがポジティブだ。とりあえず何のトラブルも抱えていないようだし、自分が時空を超越する超能力者だと知っても別に悩んだりしない。それどころか大いに自慢に思っている。自分以外に超能力者がいることも最初に気づくし、ニューヨーク核爆発を予見し、それを阻止する行動も開始する。まさに絵に描いたようなヒーローだ。そのヒーローがアメリカ人ではなく日本人で、しかもおたくと呼ばれそうな体型・風貌の持主とは実にユニークだ。
観る前はコメディーリリーフ的存在かと思ったが、実質的主役と言っていいのではないか。彼がいないと話が前に進んでいかない。他のアメリカ人たちは自分の問題にかまけてばかりだから。

ただヒロのシークエンスに出てくる日本(東京)はやはりひどい。美術スタッフが大活躍して作った日本。まさに不思議の国だ。もう21世紀なのにどうしてこんな変な日本が描かれるのだろう。もしかして日本人は誰も知らないが、アメリカではテレビや映画で日本を正しく描いてはいけないという暗黙のルールがあるのかもしれない。
それにしても時計の文字盤が漢数字というのは初めて観た。僕が知らないだけで日本でも売っているのかな。あったら欲しい。





 

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